大社線大社駅跡 神話の国の黄色い電車 その4

とりあえず出雲大社を後にして。

やっぱりここまで来たら大社駅跡も見ておきたいよねー、ってことで南の方へ。
駅跡だというのに案内看板が出ています。
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かつての大社線の終点大社駅舎は国の重要文化財に指定されているのです。

しかしこの立て看板の位置はどうなのか。
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まるで民家の庭が大社駅への入り口みたいなw

その先にある交差点を左折すると大社駅跡が見えてきます。
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その姿はまさに威風堂々。
大正13年建築の駅舎がそのまま残っています。

かつて出雲大社の参詣輸送を目的として開業されたこの大社線
末期には線内往復の列車が設定されているのみだったそうですが、
最盛期には遠く東京からの直通列車もあったとか。

なんだか想像もつかないような時代のお話です。

肝心の出雲大社から少し距離があるのは、あまりに近いと門前町が寂れるとの意見があったからだとか。

しかしこれだけ距離があると、
それってなんだか本来の目的を見失っているのではないだろうかとすら感じます。

結果こうやって廃止されちゃってるわけですし。

正面の駅名板。
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ちょっと吹雪やばい。

待合室。
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高い天井、各所に凝らされた装飾。
かつては2等、3等に待合室も別れていたそうです。
駅長室には貴賓室まであったとか。

今は静寂で満たされたこの空間も、かつてはそれこそ人で埋め尽くされたのでしょうね。

出札口内には切符入れも。
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硬券時代の名残ってやつですか。

雰囲気を再現するために人形を置くってのは怖いのでやめてほしいです。


運賃表にははるか遠くの駅まで掲載されています。
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東京都区内、横浜市内に始まって、名古屋や京阪神、九州まで…

これらの需要がかつてはあったってことなんですよね。すごいよなぁ。

廃止間際の時刻表もそのまま。
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記事欄の文字が小さすぎて読み取れません…

立ち並ぶ木製ラッチ。
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改札通路は残念ながら塞がれています。


構内には線路とホームがそのまま残っています。
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さすがに雑草がすごいですけど。

ねじれてしまった名所案内。
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いつまで残ることやら。

出雲市方は少しいって途切れ、その先は完全に道路になっています。
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残ってる部分とそうでない部分の落差がすごいな。

構内にはD51が1両保存されています。
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屋外保存の割に状態はよく、手をかけられていることが伺えます。

各所に銀刺しされているのはなぜなのか。お召し列車牽引経験でもあるのかな。

駅舎横には臨時であろう改札口跡。
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こちらもこちらでいい感じ。


ひとまず一通り見てまわり、大社駅を後にしました。

このとき、次の列車の時間までに、一応間に合うぐらいの余裕を持って出たつもりでした。



しかし結果は。
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行っちゃった…


思わぬところで1時間ロスです。





つづく。