4.19 佐賀みどりの森球場観戦記

長崎の翌日は佐賀。

 

今回九州遠征はこっちが本命。

長崎は2度目だったけど、佐賀は初めてなんでね。

 

プロ野球公式戦開催が10何年ぶりとか。

何年か前にも西武とのオープン戦が予定はされてたと思うけど、

その時は予定は合わず。試合自体も雨天中止でした。

 

というわけで球場正面。


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すぐ脇に路面電車が来ている長崎とは違い、

公共交通でのアクセスは微妙。

 

久保田駅から30分ちょい歩いたかな。

すぐ近くを嘉瀬川が流れる、というか、

そもそもが嘉瀬川の流路改修によって生まれた公園。

すこし上流に行けば佐賀バルーンフェスタの会場になります。

 

バルーンフェスタ会場は今回臨時の駐車場になってましたね。

 

バルーンさが駅を開設してくれれば、

アクセスは気持ち楽になるんだけど。

 

まぁ、球場真横くらいに駅がというならともかく、

「気持ち楽になる」くらいで臨時駅の開設はなかなか難しいでしょうね。

 

結局バルーンさが駅からでも2キロくらいありますしね。

ちょっと歩く距離ではないかもな。

 

先発は濵口。


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地元佐賀県出身。

凱旋登板となりました。

 

公式戦開催が非常に稀な佐賀県

歴代の県別公式戦開催数では、なんとワースト3位に入ります。

 

近年西武がオープン戦を開催しているようですが、

それも年1のペース。

 

彼のプロ野球人生において、

地元で先発するチャンスは今後まず無いと言っていいでしょう。

 

少なくとも公式戦での地元登板は、

最初で最後になろうかと。

そもそも試合自体が組まれるかどうかって次元ですもんね。

 

さてその濵口。

初回は関根のスーパープレーも飛び出し、三者凡退の立ち上がり。

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今季関根の攻守に渡る躍動が凄いですよね。

このワンプレーも、普通にファールかなと思って見てたら、

まさに飛んでくるかの如くで関根が突っ込んだ。

 

ちょっと信じられないプレーでした。

死ぬほどカッコよかった。

 

そして2回には牧のツーベースでチャンス。


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やー

 

牧、いろんな場面場面でそれぞれリアクションがあるな。

 

そして関根がタイムリー!


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は?

関根がカッコ良すぎるんだが?

 

最高かよ。

 

 

しかしこれを濵口が踏ん張れません。

岡本、丸、ブリンソンの3連打で同点とされると、

大城送って吉川の犠飛で勝ち越し。

 

うーん。

 

 

4回にも岡本、丸の連打を浴びるも、

ブリンソンサードゴロでホームアウト、

二死からレフト前ヒットでホームアウトと珍しいピンチの切り抜け方。

 

その後は立ち直り好投を続けるも援護なく。

7回に先頭を四球で出し、バント警戒でカウント悪くしたところを放り込まれるというまさかの展開。

 

7回4失点。


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苦い地元凱旋となってしまいました。

7回は投げ切るも、下を向いてマウンドを降りた。

表情見えなかったけど、泣いてたかもな。

 

まぁ踏ん張った方じゃないかなぁ、とは思うんですよね。

濵口に限らずね。

 

あっさり逆転された2回にしても、

ホームアウト2つでなんとか凌いだ4回にしても、

まず岡本、丸の連打が一、三塁なんですよ。

 

いずれも岡本はシングルで出てます。

 

岡本が一塁から三塁に行ける当たりで、

関根桑原の打球処理で、丸を二塁に行かせていない。

これね、本当に大きなプレーだったと思いますよ。

 

初回の関根の派手なファインプレーや、

4回の佐野のバックホームのように、

見た目に分かる好プレーもいいけれども。

 

こういう隠れた好プレーもね。

 

チーム一丸として失点を防ぎにかかる姿勢ですよね。

これ、今年ベイスターズ強いんじゃねぇか?と思いましたよ。

 

まぁ、丸が途中交代してますんで、

単純に脚にトラブルがあって走塁がショボかった可能性はあるけどw

 

 

しかし失点を防いでも得点を取らないと勝てないのが野球。

濵口と同じく地元凱旋となった宮﨑がヒットを放ちはしたものの。


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得点は遠く、8回にはウェンデルケンが中田翔に一発を浴び万事休す。


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地方遠征2連勝とはなりませんでした。

厳しい。

 

試合後、球場横でこんなものを見つけました。


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開場後に初めてプロ野球が開催されたことを記念した植樹の記念碑。

どことどこの試合だ、と思ったら、

なんと99年、横浜対広島。

 

広島主催の佐賀開催、というのも現在の感覚からするとなかなか訳わからん感じですが、

以前は公式戦を色んなところで主催するのはよくありましたよね。

ベイスターズも東北主催遠征とかあったみたいだし。

 

カープが達川監督と緒方孝市選手。

緒方選手はこの年3割超の打率に36本塁打

バリバリの主軸としてやってた頃ですね。

 

ベイスターズ権藤博監督。

三浦監督が佐賀の思い出が特にない、と話していたようですが、

この年は開幕投手をつとめています。

 

ただちょっと調べたところ、開幕から2連敗を喫し、

日程の関係でローテは一回飛ばしをしていたようで。

 

さすがにベンチいりメンバーまで調べてないんですが、

これはチームに帯同してたのかどうかもちょっと怪しい。

思い出が特にないのも納得かもしれません。

 

この後現在に至るまでこの球場ではこの日を含め8試合が開催されています。

 

カープが主催4試合、対戦相手としてが2試合で、

8試合中6試合が広島戦。

広島が一番縁が深いと言える球場ですが、

横浜も主催2試合、対戦相手が2試合で、8試合中半分は横浜戦。

 

意外に縁がある球場なんですね。

とはいえ横浜は近年ハマスタ中心を明確にしていますし、

広島も最近はあまり地方開催に熱心な印象はありません。

 

次回プロ野球開催はいつになるのやら。

前述したように、プロ野球公式戦開催が非常に少ない佐賀なんですが、

開催数ワースト1、2は高知と宮崎らしいんですよね。

 

「公式戦」開催はなかなかないこの2県ですが、

高知は数こそ減り一軍も去ってしまったものの、キャンプ地として使用する球団もあり、

近年はロッテと西武のオープン戦が定期的に開催されています。

去年だか佐々木朗希投げてましたもんね。

 

宮崎に至っては一軍キャンプ地でありオープン戦開催もあるどころか、

ファーム日本選手権、フェニックスリーグの開催と、

プロ野球に触れる機会そのものはかなり豊富です。

 

ここらと比べると、佐賀の不遇っぷりはなんとも…

 

まぁ、福岡まで行けばソフトバンク見れるし、というところで、

公式戦へのアクセスはそう悪くはないのかもしれませんが。

 

それにしたって、ソフトバンクが年1くらいで主催しても良さそうなもんですけどね。

ちょっとこの辺は意外です。

鹿児島や宮崎、熊本で試合やるなら佐賀でもちょいちょいやってるのかと思ってた。

 

 

まぁ、球団巡りマニア的には、

地方開催にはもうちょっと目を向けてくれると嬉しいなと。

 

色々厳しいものがあるのは理解できるんですけどもね。

 

これで観戦は2勝4敗1中止。

勝てん。