トロッコ列車奥出雲おろち号 木次線トロッコ列車の旅 その2

備後落合駅舎。
イメージ 1
なんか見た感じ全然駅舎っぽくないなぁ。
駅名板とかも特に無いし。


構内はそれなりに広々としています。
イメージ 2
しかしなんというかホントに現役の駅なのかしらと思ってしまうような線路の色。
全く輝きが無いんですけど。

1番線は利用してないのか?と思っちゃうくらいです。
しかし今から乗る列車はその1番線に入ってくるという。

閑散路線にもほどがありますなぁ。


洗面台があります。
イメージ 3
蛇口が無いですが。

ホーム間移動は構内踏み切り。遮断機ナシです。
イメージ 4
閑散路線だからこそなせるワザ。

貨物ホーム跡もあります。
イメージ 5
かつては駅員どころか貨物係みたいなのまでいたってことかぁ。
当時の風景ってどんなもんだったんだろうな。


列車接近と同時に、鳴り響く構内踏切のアラーム。
イメージ 6
夜遅い時間とかだったら、だーれも聞く人いなかったりするのかなぁ。

闇の中でこの赤い光だけがともって、アラームの音が鳴り響いてたりするのかなぁ。


ちょっとそんな風景見てみたい気もします。
そんで雪とか降ってたらもう最高ですね。寂しすぎる気もするけど。

そしてゆっくりと1番乗り場に列車が入ってきました。
イメージ 7
トロッコ列車奥出雲おろち号。

木次線に行楽シーズンのみ運転される臨時列車で、
その運行費用は全て沿線自治体や県からの補助金で賄われているのだとか。

なにせこの木次線、列車は1日僅か3往復しかないわ、
保線費用軽減のため25km/hの速度制限区間はあるわ、
保線作業のため列車全休(しかも代行輸送ナシ)の日があるわ、とものすごい路線であります。
おおよそ世間一般のイメージする「鉄道」の姿とは程遠いものです。


もう、土砂崩れとか起きたらもうそのまま復旧されることって無いんじゃなかろうか。
そのくらいもう、どうでもいいレベルの扱いをされているため、
イベント列車といえどJR西日本がすぐに用意するというわけにもいかないみたいです。

そしてそんな路線で運用されるのは、西日本のローカル線ではおなじみのキハ120。
もうこんなもん何が面白くてのらないかんのですかといった感じです。


そんな中にあって、この奥出雲おろち号の存在というのは大変に魅力的であったのです。
だってトロッコですよ。そして飽きたら転換クロスシートですよ。
キハ120とは雲泥の差ですよ。

ところがしかし。
いかんせん木次線というのはなんとも訪問しづらい路線でありまして。

これ単体ですらなかなか微妙なダイヤなのに、接続の芸備線やら福塩線やら伯備線まで見ると、
ホントにもう全然上手いこと接続が組めんなぁ、みたいな感じ。
なのでなかなか大学時代はこの路線の訪問には二の足を踏んでおったのです。

しかし社会人となった今では途中の1泊なんてのも割と気軽にやれるようになりまして。
そんな意味では、自由な時間は少なくなったけど、
むしろローカル線なんかへは向かいやすくなった様な気がしています。


この列車は3両編成。
イメージ 8
機関車と客車2両の編成です。
動力は機関車のみ。下り方面へ向かうときは客車側の運転台で機関車をコントロールするのです。

簡単に言うけど一体どういう仕組みになってるんでしょうね。なんだかよく分からないです。


構内踏切から客車正面を。
イメージ 9
構内踏切があるとやっぱりこういうアングルで見たくなります。

現役車両をこの角度から眺めるってあんまり無いですし。

しかしヘッドライトがついただけで全然別の顔に見えますねー。

車内側からみるとこんな感じ。
イメージ 10
運転台横は展望スペースになっております。

1号車トロッコ車両
イメージ 11
いすやテーブルは全て木製。
木の温かみを感じるステキな車内となっております。

そして2号車控え車両部。
イメージ 12
こちらだけ見てもキハ120とは比べるまでも無く素晴らしい車内です。


まだ発車してもいないのに、既にテンション上がりまくり。

次回、ようやく列車が動き始めます。


つづく