【碓氷峠廃線遺構】 旧線第1隧道とその周辺

峠の湯を後にして、国道18号をくぐると
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旧線の碓氷1号隧道はすぐそこです。
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割と最近までこちら側の坑口は土砂に埋まっていたそうですが、
このアプトの道の整備に伴って?掘り返されたとか何とか。

100年前の構造物が最近まで放置されてて形が残ってるってのもスゴイ話ですね。


軽井沢方坑口。
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横川方が石詰みなのに対して、こちらはレンガ詰みとなっています。
トンネルの長さは187mほど。

現在アプトの道として整備されている中では第5隧道に次いで2番目の長さです。

一応中を歩ける程度の照明は用意されていますが、基本的には薄暗いです。
個人的にはちょっとイヤな感じの暗さw


すぐ上を国道18号が通っていて、坑口横まで降りてこれるような道もあるため
このトンネル自体は回避も可能です。そんなことするメリットはあんまりないですけど。

冬季に立ち入り禁止措置がとられていたときくらいですかね。そんなことやるのは。
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「突起物」というのが何を指すのかわからないですが
まぁたぶんツララでも出来てるんでしょう。
補修の鉄筋が飛び出してる、とかではないんじゃないかな…


ちなみにこのトンネルの横川方坑口すぐ手前には北原白秋の歌碑があります。
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うすいねの南おもてとなりにけりくだりつ思ふ春のふかさ

大正12年春、当時39歳だった白秋が信濃を訪れた帰りに
ここ碓氷峠で「碓氷の春」と題して詠んだとか。

碓氷峠を下って行くとまわりの景色に春の深まりを感じるなぁ、ってなとこなんでしょうか。
詳しくは知らない。

標高差が大きいので、季節の変わり目なんかは
移動するのにつれて周囲の季節も変化していくように見えたのかもしれませんね。


この歌碑の反対側には玉屋ドライブインの看板。
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階段も完備されていますw

ここを右折すると国道18号と群馬県道56号との交差点にでますが、
交差点を直進すれば新線の下をくぐることになります。
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せっかく来たならこっちを見ておくのも楽しいのではないかと。

まぁ線路を追って歩ける距離はそう長くないですけどね。

上り線の方は草ぼうぼうなので、
線路を確認しようと思うと道路からでは難しいのが現状だったりします。
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ロッコでの復活を目指して整備されている下り線と違い、
上り線の方はほとんど放置に近い状態。

10年経って線路の真ん中に木が!なんて状況のところもあります。

線路に上がってさらに先に進めばかつての機関車脱線・転覆事故現場や、
めがね橋の上に架かる橋につながるトンネルにたどり着くことも可能です。

…可能ではありますが、このあたりはアプトの道と違い安中市の管理下にある立入禁止区域。
行ってどうなっても自己責任です。

つーか照明も設置されてないようなトンネルなんか入ってどうなっても知りませんよって話ですよね。


ちなみに線路跡に上がらず、県道56号をひたすら進めばこんなところに出ます。
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こっちは歩いてくるのはどっちかっていうとバカでしょう。

この先の霧積温泉に宿泊すれば駅から無料送迎があります。
そっちの方がよっぽど賢いでしょうw




とりあえず今回はこの辺で。
次回は旧線第2橋梁と第2隧道あたりかな。