碓氷第六隧道 2度目の峠越えその3

トンネルを抜けた先はこの高度感。
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碓氷線最大の遺構、碓氷第三橋梁上に出ます。
見下ろしているのは旧国道18号。
その下を流れている川底からの高さは31mにも及びます。

右手山側には碓氷線新線の碓氷川橋梁も見えます。
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旧線廃線跡と新線廃線跡。2つの廃線跡が並ぶ光景というのは中々ありませんね。
輸送路としての碓氷峠の重要性がうかがえます。

橋梁上からは階段をつたい、下まで降りてくることが出来ます。
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使用された煉瓦の数は200万個に及ぶといいます。
これだけのものを積み上げて作り上げるのにどれほどの手間がかかるのか。


こうやって見上げると、高い橋脚を持つアーチ橋というのは実に優美ですね。


橋梁横にはラックレールを再利用したケーブルブラケットが残ります。
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ラックレールの交換ペースってどのくらいだったんでしょうね。
再利用があるということは少なくとも何度か交換されてるってことで。


かつてはここ碓氷第三橋梁までが「アプトの道」の終点でした。
しかし2012年3月にここからかつての中間駅、熊ノ平まで遊歩道が延長されたのです。

ずっと柵がはられていた第六隧道がオープンに!
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これは何ともテンション上がってきますね。

ランドマーク的な存在の第三橋梁に接していることもあってか、
第六隧道の坑口はずいぶん風格のある作りですね。


トンネル照明は午後6時消灯とのこと。
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トンネル内で電気消えたら怖いだろうなぁ。

山の中なのでそんな時間までうろうろしているのは危ないでしょうね。


中に進んでいきます。
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内壁の補強とかは特にされてない感じなのかな。
レンガの壁がそのまま続きます。


6号トンネルで一番見たかったのがここんとこ。
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長いトンネルを掘り抜く際、
両方の坑口から掘るだけでは時間がかかってしまうため、
途中の地被りの薄いところから横穴を抜き、そこから両サイドに向け掘り進んだのです。


国道から斜面よじ登ってこの穴遠くから観察したのが懐かしいです。
中はこんな風になってたのかというか。

もうちょっと横穴の長さがあるものなのかと思っていましたが、
もうすぐ外なんですね。
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なるほどなるほど。


上部に空いてるのは煙抜きの穴ですね。
SL運転時代の名残。

これはでもわざわざ埋まってたりした土砂とか取り除いてるんだろうなぁ。


もう一か所の横穴も。横川方に振り返って撮ってます。
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カタチとしては3本のトンネルを一本にしてるような形になるんでしょうか。
横穴同士の距離って、外から見てると結構あるようなイメージだったんですが、
中からだと割とすぐですね。


軽井沢方坑口。
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横川方に比べるとシンプルなイメージですが、石積みで重厚な感じ。



これまで未公開だった区間はやっぱり歩いてても楽しいですね。



つづく