変則スイッチバックだった駅  信州ぶらり旅その2

新しくなった村山橋を渡ります。
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村山橋は一度は来てみたいと思っていた場所だったのですが、
一度通過したきりで終わってしまいました。

今度のものも鉄道道路併用橋ではありますが、
間にちょっと高めのフェンス?らしきものもあって、以前のものほど面白そうではないですね。

車内販売でいろいろ買ったり、
車窓がどうの全面展望がどうのと言ってるうちに終点湯田中に到着。
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向かいにもホームがありますが現在利用はされていない様子。


改札口はなんというかレトロでした。
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木造でレトロっていうのはよくあるんだけど、
コンクリでレトロっていうのはなんだか珍しい気もします。

券売機周りなんかは何とかムードを作ろうとはしているようです。
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それでもこの雰囲気の中ではどこか浮いてます。

駅舎もいい雰囲気を持ってます。
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時の流れに取り残されたかのような。

線路終端部。
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かつてはここから先にも少しだけ線路が伸びていました。

バラストでしょうか。奥には砂利敷きの空き地が残っています。
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手前には「思い出はここ」と書かれた看板。


かつてここ湯田中スイッチバック構造を持つ駅でした。
険しい地形の中に建てられたため、平坦部にホーム有効長を十分にとることが出来なかったとか。
そのため3両を越える列車の場合、先頭をホームに合わせると後端が急勾配の本線上に残り、
後端までしっかり収めようとすると駅を越えて踏切にかかってしまうという状態。

そのため、いったんホームを行き過ぎて、
バックして引き込み線のような形になったホームに進入するという、
何ともめんどくさい運行形態をとっていたそうです。

当然出ていくときはその逆。
いったんバックしてからポイントを切り替え出ていくわけです。

大変手間がかかりますね。

最も有効長が足りずスイッチバックしていたのは3両編成のみで、
2両編成においてはそのまま入ってそのまま出て行っていたそうです。

しかし2006年。
今まさにここまで乗ってきたばかりの「ゆけむり」の導入に伴い、
このスイッチバックを解消することが決定。

そして工事が行われ、現在はこのように1面1線の終着駅となりました。

かつての頃に来てみたかったですね。


さてふと気になったのがこの看板というかアーチ門というか。
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こういう設備も含めて時の流れに取り残されたようだと思うのです。

こんなのまでついてるし。
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ホント時が止まってんじゃないかとすら。

まぁわざわざ撤去するほどのこともないでしょうけども。

駅舎と反対に残る建物はかつての駅舎でした。
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全景は撮っていません…
なんともはや。


少しぶらぶらしようかとも思ったんですが、
ロマンスカーで戻る方がいい、とのことですぐに折り返すことにしました。
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次に目指すは信州中野駅



つづく