雨の日の操車もまぁ許してやるとしようか

今日はまた操車でした。

そして天気予報は雨。
2、3日前からの「かわらねーかなー、晴れねーかなー」との祈りもむなしく、
朝目覚めれば、そこに広がるのは見事なまでの曇り空。

これは昼から来ますねぇ…と言わんばかり。

もう睡眠不足もあって気が重いどころの話じゃなかったです。
ただでさえ泊まり・非番で休みなし。疲れも取れていないというのに。

あぁもう帰りてぇなー、と。
まだ行ってないのに。

しかし。
いざ職場についてみるとこれが一発逆転。

先行列車遅延のあおりを受け、貨物が途中で運転打ち切り!

作業が消えた!
めっちゃ楽になった!


貨物列車というのはたまにこういうことがあるのです。
異常時にはどうしても旅客列車優先で回復されていくため、
ちょっとしたことが大きな遅れへと拡大してしまったり。

旅客列車のようにとりあえずいくら遅れてもいいから行っとけ、というわけにもいかないんですよね。
有効長なんかの関係もあるから、
下手に行っとけ行っとけすると、追い越し行き違いが出来なくなっちゃう。

やっぱり基本は旅客列車だから、
貨物出したせいで旅客列車が遅れちゃったとかはちょっとよろしくないのです。


なので一定以上遅れると、もう貨物のスジが引けない(ダイヤ設定できない)ということで、
貨物列車の運転を途中で打ち切ってしまうのです。

貨物が来なけりゃ当然入れ換えを行う必要なんざどこにもありません。
入れ換える車両そのものが来ないんだから。


よって今日の入れ換えは、帰り際最後の1本のみ。
やる気も湧こうというものです。

雨に濡れる?
1作業くらいならまぁそこは寛大な心でもって許してやろうではないか…


というわけで今日は楽々作業で帰ってきたのでした。
いやぁ、助かった。しんどい時にこういう巡り合わせとは。



まぁ、いい時ばかりではないですけどね。
貨物は遅れたら回復が困難なので打ち切られることが多い、とはいえ、
毎回打ち切られるわけでもないのです。

逆に「出す」という指令にトホホになったことも当然あるのです。

2度くらいありましたね…
記憶に残ってるくらい酷いのは。

一度は人身事故か何かでダイヤが大乱れした時の操車。
夕方最後の貨物を、運転再開したから出す、と。

ところがですね。出すはいいけど運転士(機関士)がおらんのですよ。
そもそも夕方最後の貨物の運転士は、昼の貨物を運転して当駅まで来るのです。
昼の貨物は人身事故であっさり打ち切り。

さぁどうすんねんや、と。


…運転再開した列車に乗せて向かわせるから待っててね、だってさ。


到着は操車勤務の所定終了時刻から1時間半遅れ。
作業終了時で2時間遅れでした…


2度目はこれまた人身事故時。
旅客列車の方には大して影響がなかったものの、
乱れは出ているため貨物列車の発車を先延ばしにしている状態。


なのに。
なのになのに。

別の貨物列車が始発駅を発車してこちらに向かっているというではありませんか…
その列車は入れ換えこそないものの、当駅入線は現在貨物が在線している線路。

当然今いる貨物がどかなきゃ入って来れません。


さぁどうすんねや、と。



…今いる貨物、側線にのけてください、だってさ。


のけてくださいやあれへんがな。
こっちからしたらその貨物持ってくんな、やがな。

そしてこの決定が下されたのが窓口営業時間終了30分前。
んでもって作業開始が窓口営業時間終了時。通常なら休憩時間開始です。


作業丸々残業でっせ…






まぁ、そんなんに比べたら普段の作業でも天国ですよね。
まして今日みたいな作業になるとね。
雨くらいはまぁ、許しておいてやろうかと思うのです。