奥多摩工業水根貨物線 日原川橋梁

奥多摩駅から少し歩きます。

あっという間に視界一面新緑の山々。
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そらまぁね。駅名からして「奥」多摩ですからね。
そこからさらに奥に進もうってんだから。どんだけ奥地かと。


ちなみにこの光景、目的地とは全然違う方向です…
20分くらい歩いてようやく、あぁ、こっち違うわ、って気づきました。

もう一度駅手前まで戻ったくらいからまた歩き出したのです。

かつては奥多摩から石灰石輸送も行われていたここ青梅線
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トラック輸送に切り替わった今でも工場は稼働中です。
山の斜面にへばりつくかのようなこの建物はちょっとなんかわくわくします。

ちらりとガーター橋なんかも見えたり。
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ちょっとなんかラピュタにでてくる鉱山都市っぽい。

この辺の山はほとんど石灰石なのだそうで。
ガンガン掘削が進んだ結果、完全に地形が変わったところも多いそうです。

少し歩いて橋に差し掛かると、左手に白いアーチ橋が。
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水道専用貯水池としては建設当時世界最大、現在でも日本最大級の規模を誇る東京の水瓶、
小河内(おごうち)ダム建設のために建設された東京都水道局の専用線遺構です。

通称は水根貨物線。
小河内ダム完成とともに休止線となり、その運行期間はわずかに5年半。

しかしながら観光鉄道としての再起が検討されたりしたこともあり、
現在も遺構は程よく残っているのだそうです。
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区間が急勾配急曲線にトンネル橋梁の連続と、なかなか厳しい立地にあるのも一因なんでしょうかね。

橋を渡ってすぐ右手、木々の向こうに坑口が見えます。写真だと分かりませんが。
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奥多摩工業の工場直結のトンネルになるため当然入り口は閉鎖されています。

その先では道路と交差しています。
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接近するならここらが手ごろなんでしょうか。

ただまぁ、築堤上に洗濯物が干してあるので分かるように、
このあたり地元の方の生活空間になっております。

むやみに立ち入るのはあまり好ましくないでしょうね。

交差部を振り返って。
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こちら側面には何かデザインのようなものが施されていますね。


川を渡ると線路跡はまたトンネルへ。
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こちらももう木々に埋もれて何がなにやら…



とりあえずこの草木の量ですし、ここはあっさり撤退することに。
アーチ橋が見れたのでとりあえず満足です。

また冬場にでも来る機会があれば歩いてみたいもんですね。
全長6.7kmとお手軽な感じですし。


奥多摩からまた次の目的地へと向かいます。
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つづく