近江鉄道一巡り その3 日野~貴生川

桜川から3駅。日野駅に到着しました。
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行き違い設備に中線もあって、構内はかなり立派な設備が整っています。
もっとも中線は既にしばらく使われていないような様子でしたが。

駅舎。
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かなり風格がありますね。
開業当初からの駅舎、ということらしいですが未確認です。
でもこの風格だとそれもおかしな話ではないですね。

駅前から左手の方に進み、駐輪場を抜けるとこんな施設が見えてきます。
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小さな車庫と、ガソリンスタンドで見るような給油設備。

昭和21年に全線が電化されている近江鉄道

まさかそれ以前の給油設備か、と考えてしまいそうなところなのですが、まぁそんな古いもんが残ってる訳ありません。
実はこれ、20年ほど前に作られて、わずか10年で放棄されたという比較的新しい設備です。
まぁ見た感じそんな古い印象ないですしね。

で、何のための設備かといいますと、
ちょうど当時各地で流行っていたレールバスを導入した名残りなんですね。

電力コスト軽減のために、乗客の少なかった八日市~貴生川間に
全線電化されている鉄道なのにレールバスを導入したわけです。


しかしながら、いかに閑散線区といえども12m級車輌で捌けるほどラッシュ時の混雑は甘くなく、
そして各部にバスの部品を使っているため耐久性が低く老朽化が早いとまぁ問題だらけ。

結局は当時同じようにレールバスを導入した他の鉄道と同じような理由で、
近江鉄道レールバスは導入からわずか10年で運用から撤退することとなったのです。

個人的には初期のレールバスって完全に失敗作な気がします。


本線との関係はこんな感じです。
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奥の詰所跡らしきものも気になりますね。

とりあえず駅に戻りました。

日野駅は終日有人駅で、硬券の切符を購入することが出来ます。
興味深いのは、近江鉄道内だけでなくJR線への連絡乗車券も販売していること。
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紀州鉄道で見た時にも思いましたが、こういうの使って特急なんか乗ってみたいものです。
若い車掌さんなんかだったら揉めそうだw

時刻表。
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駅員さんが書いたものでしょうか。すっごいクセのある字。

待合室はこんな感じです。
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いい雰囲気ですね。


貴生川行きが到着しました。
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構内踏切からの撮影。
行き違い列車がまだ到着していないからこそできる芸当ですねw

ひとまず一気に貴生川へと向かうことにしました。

水口の手前くらいまでは田園風景が多く広がっています。
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しかし貴生川に近付くにつれてだんだんと民家も増えてきます。
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貴生川到着。運賃表はこんな感じ。
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高っけぇw


折り返しまでの時間でちょっとふらふらすることにしました。



続く。