【下津井電鉄】 児島駅とその周辺

今回紹介するのは下津井電鉄跡。

古くから風待港として栄え、本州と四国の連絡口であった下津井港。
しかし国鉄宇野線の開業、宇高連絡船の運行開始でその立場は一気に低くなってしまいました。

そこでその立場を取り戻すべく開業したのがこの下津井電鉄線。
茶屋町-下津井間21kmを結ぶゲージ762mmのいわゆるナローゲージ軽便鉄道線でした。

昭和30年代にピークを迎えて以後はモータリゼーションの進行で衰退。
1972年には茶屋町-児島間が部分廃止となってしまいます。

1988年には瀬戸大橋が開通。
これを機に下津井電鉄は観光鉄道への転換を図りますが、
その成果は芳しくなく、またバス部門が瀬戸大橋線開通に大打撃を受けるなどしてしまいます。

結果、1990年大晦日限りで運行は終了、91年元旦付けで全線が廃線となりました。
現在廃線跡倉敷市に払い下げられ、遊歩道としての整備が進んでいます。


ひとまず今回は91年廃止の南区間だけの紹介とします。
いずれ残りも踏査するつもりですが、とりあえず歩いたところだけを、ということで。

今回珍しくワイワイマップとの連携とってます。めんどくさいんで駅跡だけですが。
リンク:ワイワイマップ下津井電鉄

旅の始まりはJR児島駅。18切符を握り締め、始発で飛び出してやってきました。
イメージ 1
寝不足で一度児島を通り過ぎ、
橋を渡って坂出まで行ってまた戻ってくるという馬鹿行動をぶちかましています。

今日は別に四国行くつもりなかったんだけど…


駅前の看板で今日の行程を再確認。
イメージ 2
イメージ 3
緑のラインで「風の道」と記されているのが廃線跡
起点の下津井電鉄児島駅はここから少し離れています。

看板にはこんな貼り紙。
イメージ 10
チボリ公園つぶれちゃったのか…


途中道路にはこんなレリーフがはめ込まれていました。
イメージ 4
ナロゲージ。微妙に違和感。

ただまぁこうやって鉄道がその町の記憶として残っているっていうのがなんだかうれしかったです。


児島駅駅舎。
イメージ 5
近くの歩道橋から撮ってます。

建物は現在下電ツーリストが一角を使用していますが、
中に入るとホームがそのまま残っています。
イメージ 6
レール、枕木は撤去されていますが。

なんだか整備進行中って感じの雰囲気ですね。
見た目にあちこちなんか真新しい感じがする。

先に進むとかつての駅名板らしきものも残っています。
イメージ 7
レプリカとか新たに作ったものよりこういうのの方がやっぱいいなぁ。

ただまぁその分ホームの状態とかは微妙なんですけど。
イメージ 8
イメージ 9
とりあえずコーンが置いてあるだけマシなんでしょうか。

こんなの補修するの大変だろうなぁ。



とりあえずもうちょっと見て回ってから廃線跡の遊歩道へと向かいます。



続く。