琴参電車の思い出

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今日はお出かけ。
母に手を引かれて停留所へ向かう。


ふとお茶屋さんの前にある自販機が目に入った。
ドームの中でジュースが噴水のように噴きあがっている。


自販機に目を取られているうちに電車が到着した。
入り口近くから順々に乗り込んでいく。


窓から外を見ると、景色が逆に流れている。
なぜか電車は反対方向に走り始めたようだ。


しかしどうしたのかと思う間もなくすぐに電車は停車し、
進行方向を変えて反対側へ動き出した。

なんだったんだろう…

久々更新「旅の思い出」。
今回は趣向を変えて、私の思い出ではなく
母の子供の頃の思い出を持ってきてみました。


写真は琴平参宮電鉄、善通寺赤門前駅跡。
かつての駅舎が居酒屋となって今も残っており、上の話で出てきた「停留所」とはまさにここのこと。

母は祖母に手を引かれ、この駅から目的地へ向かうため列車に乗り込んだのです。


母に聞くと、
とにかく電車が反対方向に動き始めたのと、お茶屋さんの前の自販機が印象的だったんだとか。


それ以外のことはほとんど覚えて無いそうです。


それもそのはず。
この鉄道、昭和38年9月の廃止なんですが、母が生まれたのは昭和36年12月。
この出来事は遅くとも母が2歳になる前の思い出ということになります。


…よく覚えてるもんですよね。そんな前のこと。

記憶の古さから考えると、どうも信用していいものかどうか微妙ではありますが、
当時の証言として非常に貴重なものだと言えるでしょう。

案外近くにも面白い話は転がっているものですね。