2008年戦力分析 ~セリーグ2位・中日ドラゴンズ~

戦力分析・中日ドラゴンズ


ペナントレースは2位に終わったものの、
CSを全勝で突破し2年連続で日本シリーズに出場。

日本ハムを4勝1敗、しかも史上初の継投による完全試合で下し、実に53年ぶりの日本一に輝いた。

攻守の要、福留がカブスに移籍したが、西武からFAで和田を獲得。
今年はCS一位通過を目指したいところ。


2007年成績
勝敗チーム得点チーム失点チーム本塁打チーム打率チーム防御率
78勝64敗2分623 (2位)556 (1位)121本 (5位).261 (5位)3.59 (3位)

失点が少なく得点は多いという理想的な形態。

打撃面はチーム打率、本塁打ともにさほど数字はよくないのだが、
それにもかかわらず高い得点を挙げているのが素晴らしい。

盗塁数がリーグトップ(83個)、四球数もぶっちぎりのトップ(538)といったあたりが要因だろうか。
特に四球数のほうは素晴らしい。

何せ2位の阪神ですら428個。他の球団は軒並み400個にも届かないような状況である。


四球が144試合で538個ということは、1試合に3.7個もの四球を選んでいることになる。
これで得点に繋がらないわけがないだろう。

事実中日のチーム打率は5位だが、出塁率で見ればなんと1位。
野球は打つだけでは無いのだ…



さて来季は。
先発は川上・中田・朝倉の3本柱が堅い。
正直他球団ファンから見ればどの投手とやるのも嫌なものだ。

山井・小笠原・山本昌と彼らに続く先発投手が少し弱いかという印象も無いでもないが。

中継ぎはFA補償で岡本が抜けた。
西武の福地放出以上に意味が分からない。

確かに浅尾・鈴木義・久本・平井と戦力は揃っているが、
岡本を出せるほど万全というわけでもないように思うのだが…


抑えは岩瀬で鉄板。
近年多少衰えが見られるのが不安ではあるが、それでもそこらの抑えよりはよほど安定していると思う。


打線はウッズが中心になり中村ノリ・和田・森野あたりが周りを固めることになるだろう。
和田の打点の少なさや併殺の多さ、中村の腰痛など不安要素もあるにはあるが、
点を取るのがうまいチームなので多少の怪我人は問題ないかもしれない。

福留の抜けた影響は大きい、といいたいところだが、彼の去年の出場は81試合。
そこまで言うほど影響ないのではないだろうか…

まぁ、代わりに入った和田の守備は福留に比べると落ちるため、
そのあたりで影響が出てもおかしくは無い。


総合的に見れば岡本・福留の移籍で戦力は少し落ちたような印象を受ける。
場合によっちゃあ横浜が上に行っちゃうかもしれないぜ、などと夢見たいところではあるが、
まぁ現実そう上手くは行かないだろう。

たぶん今年も上位争いするだろう。



☆個人的に気になる選手

中田 賢一
年を重ねるごとに速球の威力が上がり、それと引き換えに制球が落ちているような印象の投手。
横浜とは前半戦結構相性がよかったような気もするが、後半戦で結局やられた。

正直川上の次に見たくない。

クルス
シーズン途中で育成から支配下登録。

初めて見たときは速球の威力に驚愕した。
ランナー出るとイマイチになっちゃうあたりちょっと面白かったが。

李 炳圭
ミートが上手いわけでもなく、パワーがあるわけでもなく、
足が速いわけでもなく、守備が上手いわけでもない(むしろ下手)。

落合はなぜ彼を使うのだろう。

藤井 淳志
足と守備のスペシャリスト。
英智もそうだが、どうやら自分はこういうタイプの選手が好きらしい。

レギュラーとって欲しいなぁ。