それでいいのかプロ野球選手

ここ最近、ちょっと気が向いたので、
珍しく週間ベースボールを購入しています。


九州旅行中に買った3週前の号と、先週号。

その中で少し…と言うかかなり引っかかる表現が2つありました。


まず引っかかったのは3週前、8月20日号の日ハムダルビッシュと西武涌井の対談の中の一文。

相手の長所の中で3つ欲しいものをあげるとしたら何か―という質問に対して。

涌井「○○と、○○と(前2つ失念。確か球速と手足の長さ…だったかな)…ルックスかな(笑)」

ダルビッシュ「自分は○○と、○○と(こちらも失念)…ルックス(笑)」

涌井「死ね(笑)」


もう一個気になったのは先週、9月3日号。
ベイスターズ村田のインタビュー。

(前略)
村田「(日大の後輩でもある)那須野のときはよく行くんですけどね。
    気がちっちゃいから、カツを入れないといけないんで。」

―例えば昨日の場面はどんな言葉を?

村田「『フォアボール出したら殺すぞ』って(笑)。」
(後略)


…どう思います?
「死ね」と「殺すぞ」。

(笑)もついてるし、文脈を読めば冗談であることは十分理解できます。
ダルビッシュと涌井なんかは同い年ですし、
こういう冗談も言い合える仲なんだ、というのも読み取れます。


ただ…いい年した大人が、全国紙に載せる言葉としてこれはどうかと思うんですよ。

それもただの大人じゃないですよ。プロ野球選手ですよ。
他人に与える影響が大きいことなんてアホでも分かりますよ。
麻生大臣風にいえばアル… …いやいや。


まあ、実際私自身もこういう言葉は日常で普通に、とは言わないまでも使います。

だからニュアンスとして自分の使う「死ね」と彼らの使う「死ね」が
似たようなものなんだというのも理解は出来ます。



でも…やっぱり違うでしょ?
神戸の一大学生が友人との会話の中で使う「死ね」「殺す」と
全国的な人気を誇るプロ野球選手が全国紙の対談の中で使う「死ね」「殺す」は。

たとえその言葉の意味や、その場のノリが同じだったとしても。
どうしたって伝わる範囲は違うし、受け取る人だって様々です。

中にはこういう言葉に過剰に反応する人(まあ自分ですがw)だっていると思います。


そういうことを考えると、なんと言うか配慮に欠けた言葉じゃないかなぁ…と。


せめてもう少し違う言葉に置き換えられないもんかと思うんですよ。
「死ね(笑)」じゃなくて「黙れよ(笑)」とか
「『殺すぞ』(笑)」じゃなくて「『シバくぞ』(笑)」とか。


そりゃプロ野球選手だって人間ですし、
普段の生活では我々同様こういうことも言うんでしょう。


でも、自分たちで「夢を与える仕事」なんて言うからには
せめて外から見えている範囲くらいは「立派な人格」を演じてくれないものかな、と思います。

別に死ぬまで全ての面で立派でいろ、なんていわないから。
表に出る分くらいはね。



まあ、ある意味ではこれらの文も
選手の人間味ある部分が出て、我々ファンとの距離が近くなった、と言えるのかもしれません。



個人的にはこんな近寄り方嫌ですが。



なんだかなー…
少しガッカリしました。


まあ、勝手に応援しといて勝手にガッカリってのも相手にしてみれば迷惑な話でしょうけどねw