トキまで、2センチ?!  新潟旅行 その2

両津港からバスに揺られ、最初にやってきたのはこちら。
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トキの森公園。
佐渡島と言えばまずはまぁ、やっぱりこれでしょうね。

その学名は「ニッポニア・ニッポン」。
国の名を冠したこの鳥は、かつて日本には数多く生息していたといいます。
しかし乱獲や開発の影響でその数は激減し、野生のトキが最後に残ったのがここ佐渡島

その佐渡でさえ野生のトキは最終的には5羽まで減少。
1981年、保護のためこの5羽は全て捕獲され、人工飼育下に置かれます。

しかし保護センターにおいて繁殖の試みは失敗に終わってしまい、
最後の1羽が2003年に死亡したことで、日本産のトキは全てが死亡してしまいました。

国の名前を冠した鳥が、その国で生きていくことが出来なかった。
なんと皮肉な話でしょうか。

現在保護センターでは中国から譲渡・貸与された個体を繁殖させ、
2009年からは放鳥も行い、ここ佐渡の自然にトキを帰す試みを続けています。

最近では放鳥したトキが自然繁殖もしているそうですね。
かつては当たり前にその姿が見られた鳥。

再びそんな存在に戻る日は近いのでしょうかねぇ。

とりあえずまぁ、資料的なものの説明を聞きつつ。
こちらは最後の日本野生生まれのトキ。「キン」の剥製。
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そしてこちらは最後に捕獲された5羽のうちの1羽。「ミドリ」の剥製。
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うーん。
なんといいますか…

こうやって近くで見ると、そんなにカワイイ感じの鳥ではないんですね…
目とか…

ちなみに「ミドリ」の剥製は繁殖期の姿。
何が違うか、っつーと、まぁ見りゃわかりますが色が違うのです。
トキは繁殖期を迎えると首のあたりから黒い分泌物が出て、
それを体に塗りつけるのだそうです。

そのためかつては黒っぽいものとまっ白なもの、
2種類のトキがいると考えられていたのだとか。

説明なしだと薄汚れているようにしか見えないですねw


そしてさらに移動。
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ケージの中のトキの姿が観察できます。
佐渡でトキの姿を「確実に」見ることが出来るのは唯一ここだけ!

中にはトキの生活環境が再現されています。
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この施設の最大の売りは一番下の階。
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マジックミラー的なものでこちらを見えなくし、
トキをガラス1枚隔てただけの超至近距離で観察できるのです!

いやいやいやいや。
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これは何とも。
もうホントすぐそこに手の届くほどの距離に特別天然記念物が!

これは楽しい。
実に楽しいですね。

そして近くで見たトキはやっぱり別にカワイクはないですねw
動いてるところを見たらちょっとは違うかと思ったりもしたんですがw


さらにバスで移動。

島内唯一とかいう五重塔とか
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県の有形民俗文化財だとかいう能舞台とか見ていきます。
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正直この辺はそんなに興味は…


昼食の佐渡天然ブリカツ丼。
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ブリのカツがソースにマッチしてなかなかのお味です。
刺さってる旗は認定店舗でしか使えないそうです。


しかしこのブリカツ丼PRキャラ…
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生きながらにして下半身がカラリと揚げられているわけですよね。
ていうか持ってるどんぶりは完全に共食いですよね。

いいのかこれ。
なんて業の深いキャラクターなんだ。

まだまだ旅行は続きます。
次回、黄金のヤマへ。



つづく