遠き異邦に思いを馳せて  予土線・高知ぐるっと旅 その5

さぁ、この日最後の楽しみが近づいてきました。
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あまり見かけない雰囲気の車両。おでこの上には「オーストリア」の文字。
そう、この車両は、なんとはるかオーストリアグラーツ市からやってきた路面電車

そんな遠くの路面電車に、ここ高知で乗ることが出来るのです。


元々は路面電車の活性化を目指し1990年ごろから進められた外国からの中古路面電車の導入。
しかしワンマン運転やICカードへの対応が見送られ、
使い勝手などの問題もあったのか、しばらくの間定期運行は一切ない状態だったのだとか。

しかしこの度、ICカードにも対応して復活することに。

そして先日の出張の際、その復活のニュースを見てしまったのです。
そりゃあ乗らずに居られないでしょう!

こうして並ぶと細いですね。
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やっぱりそこそこ古い車両なんでしょうか。

車内は不思議な雰囲気です。
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天井には一列に蛍光灯が並び、窓にはカーテン。
カーテンがあるってのはまぁさほど珍しくもないですが、こういう素材ってあんまり見ませんね。
お家のカーテンみたい。

車両の履歴書。
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320形の形式番号は、
グラーツ市電と土佐電鉄が兄弟会社の提携協定を結んだ「3月20日」にちなんでいるんだそうです。

ノルウェー国旗と日の丸が並んでいます。
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このあたりはかつての広告なのでしょうか。
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外国だとイラストも顔が濃いんですね…

乗車券類なんか興味深いです。
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運転台は窮屈な感じです。
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前面が絞られたデザイン。
急カーブを曲がっていく路面電車ならではのデザインだったんでしょうね。

あっという間に貸し切り状態に。
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かつてはこの大きな窓からどんな景色が見えていたのでしょうね。

とはいえ楽しい時間はあっという間。
そもそも桟橋通5丁目行きですからね。大して乗車時間無いのです。



ちょっとだけ車庫まで追いかけて、旅も最終盤。


つづく