鉄人28号と和田岬

とりあえず最後の冬の18きっぷ、行き先は神戸へ。

新長田の鉄人を見に来ました。

夕日を浴びる鉄人。
なかなか雄々しいですねｗ

まぁ、鉄人を見に来たというよりは、
新長田の沖縄のお店で買い物をするのが好きなんですけどね。

夕焼けの空になかなか映えますね。

これで目とか光ればもっといいのに。

パーンチ！

以前よりいろいろにぎやかになっている気がします。

こういう自販機とか。

ところで関係ないですけどこの看板どうなんでしょうね。

新長田名物明石焼、って。

そんな日本語あっていいのか。

新長田から地下鉄海岸線に乗り込みます。

乗るのすっごい久しぶり。

駅名？愛称名でしょうか。

鉄人２８号前。
こういうのいいですよね。
地元に愛されているような、盛り上げようとしてくれてるようなものを感じて。

和田岬で下車。

ここ神戸市営地下鉄海岸線はリニアモーターカー。
線路の間にリアクションプレートが見えます。

いわゆる一般にイメージされる浮上式でなく鉄輪式と呼ばれるもの。
動力としてリニアモーターを利用するのは同じですが、
走行とそのガイドには従来の車輪とレールを使うのです。

和田岬からＪＲ和田岬線へ。

あぁ、駅舎が見事に撤去されております…

以前、つってももう何年前だろ。
このブログに過去記事がないわけだから相当前ですかね。
５年…くらい前に訪れたときには、無人駅ながら立派な駅舎が残っていたのですが。

きれいさっぱり撤去され、跡地の一部にファミマが建っております。

まぁ、用のない建物があるよりは、駅前にコンビニがある方がよっぽど便利ですもんね…

コンビニ側壁にこんな案内板。

右手の小さな地図みるとすごいんですよ。
ここら一体、貨物線含めどんだけ鉄道があったんだというような。

兵庫行きダイヤはこんな感じ。

平日の午前と午後に完全特化したダイヤです。
休日なんて１日２本。

ここ和田岬線、正式には山陽本線和田岬支線は、
兵庫と和田岬を結ぶ３ｋｍ足らずの短い路線ながら、
周辺の工業地帯への通勤輸送を最大の役割とし、１日になんと１万人を運んでいます。

しかし通勤以外の需要がほぼみられないことから、このような偏ったダイヤとなっているのです。

ちなみに路線に現在中間駅は無いことから、和田岬駅にも出改札は無く、
乗り換えの兵庫駅での中間改札で清算することになるというちょっと変わった形態をとっています。

とりあえずなんで今回乗りに来たかと言えば、
この駅舎が無くなっているのを確認、というのともう一つ。

実は和田岬線、なんと廃線の危機にあるのです。

神戸市がこのあたり一帯を運河を中心としてウォータフロント開発を行うにあたり、
和田岬線の線路が運河をまたいでいるのが邪魔である、と。

北側は川崎重工からの鉄道車両搬出に使うから残してもいいけど、
そこから南はぜひ廃線いただいて、運河周りをウォーターフロント全体の活用に生かしたい、と。

大体神戸市の言い分はこんなところ。
まぁ、和田岬を経由する地下鉄海岸線に乗ってほしいっていうのがありきの意見かもしれませんが。

５４億西神山手線で稼ぎ、６０億円海岸線で吐き出す、なんて状況らしいですしね。

うーん。
旋回橋復活させたら和田岬線も観光素材にならないかしら…
こう、運河を定期クルーズ船が通るのに合わせて、いったん停止して回転させて…みたいな。
間近で見れたら結構面白いと思うんだけどなぁ。

土休日だけ観光列車走らせる的なことだって、ここなら余裕でできるだろうし…

廃線、っていうのはねぇ。
ちょっといかにももったいない気がしてならないんですよねぇ。
鉄道マニア的な意見でしかないんでしょうけども。

コンビニ壁面にこんな壁画。

時間帯もあってちょっと物悲しく見えます。

列車を待っている間にどこからともなく続々と乗客が集まり、
気が付けば満員で和田岬を後に。

兵庫に到着です。

珍しいことに２０７系でした。
ここで２０７系に乗るのは珍しいことなんですけども、
そもそも普段運行している１０３系に乗る方が珍しいような気もして…
もどかしいですね。どっちがいいのやら。

しかしまぁ、需要のピークを満員で運び、それ以外は運行さえせず、唯一の駅は無人。
鉄道としては理想形に近い収益構造ですよね。金をかけずに金を稼ぐ。

本当に廃線なんて事態があり得るのかどうか…
ＪＲ西としてはあり得ない選択肢なような。

廃線と引き換えに線路用地を多額で売りつけるとかで解決できちゃうんですかね。

どうなることやら。
これが最後の乗車だった、ってのはちょっと寂しいので、
もうちょっと残してくれるといいなぁ、と思うのでした。

とりあえず冬の１８きっぷ旅行終わり。
次回はちょっとした廃線歩き。