天空の駅・宇都井 夏の18乗り潰し その4

なんてこと無い山間の駅…
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一見するとそんな雰囲気です。


しかし視線を左に向ければ集落がはるか眼下に。
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ここは三江線宇都井駅

トンネルとトンネルに挟まれた高さ約20mの高架橋上に作られたというなんとも特異な無人駅。

高さ20mというのは日本一だそうですが、しかしそれにもかかわらず、
この駅には、エスカレーター・エレベーターなどの昇降設備は備えられていません。
地平からホームへたどり着くには、なんと100段を越える階段を登る必要があるのです。

忘れ物でもしたら悲劇的ですw
もう諦めるしかない。だって列車は上下とも日に4本w

寝坊しても悲劇的ですw
普通なら待って待って~!が通用しそうなローカル線。

しかしここに限るとそれはちょっと難しい。
声が届いたところで、列車に乗るまでどれだけかかるかw

さすがにそこまで待ってはくれないでしょうw


これだけ高いと降りるのもなんだか一苦労。
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こうして見上げるとホント無茶な駅です。

この駅を知ったのはいつのことだったでしょうか。
鉄道関係の小話を集めた何かの本で紹介されていたのを目にして…

当時はまだなんというか「ふーん」レベルのリアクションだった記憶があります。
すごい駅なんだな、と思いこそすれ、そこまで行ってみよう、という発想が当時の自分には無かった。

まだ旅行というのは「行くもの」ではなく、「連れて行ってもらうもの」だったからでしょうね。

そんな駅に今こうしてやって来ている…
なんだか感無量ではありませんか。

遠くから眺めるとなんだか不思議な光景…
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田んぼの中を横切る高架橋とコンクリの塔。
これが駅だと一目で分かる人がどれほどいるのか。

なんだか山間の静かな集落にはあまりにも不釣合いな…

それがまた魅力なんですけど。

町営バスがやってきました。
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バスというか… ただのワンボックスカーというか…
というかこの町名はなんと読むのだろう。読めん。

駅入り口から道路を挟んだ向かい側には案内板が立ってます。
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案内板ちっさ!

これだけ目立つ駅なのにw
そらまぁひと目で駅とはちょっと分からんかもしれんけど、
さすがにここまで来て案内板のお世話にはならんわw


駅入り口。
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なんだか駅というよりも団地の入り口みたいです。
昔住んでた団地とちょっと雰囲気が似てるかも。

踊り場の左手に玄関があって、正面はガスメーターで… みたいな。

真上を見上げてみました。
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不思議な光景…

駅横の田んぼ。
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え、ちょ、怖っ!

ぐるっと回って反対側から見るのもなかなか。
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ちょっと異様な感じにも見えたこの駅、
逆から見ると意外にもなんかいい感じ。

ちょっと待合室の雰囲気がいい感じにローカルっぽいです。
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これはちょっとびっくりした。

案外そこらにありそうじゃないですか。待合室だけなら。

でもこうやって切り取るとやっぱり異様だw
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変な駅w



とりあえず下り列車に乗るために、今度はえっちらおっちら登ります。




つづく