勧進帳の舞台にて (2009 春の18ぶらり旅 その2)

まだ夜も明けやらぬ新潟駅
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こんな時間から何をしているのだろうと、ムーンライトを降りるたび思います。
まだ真っ暗やないの。

さぁとりあえず未乗線に乗るんだから、まずは北だろ、と。
新潟からは普通村上行きへ乗り換え。
村上に着いたらさらに普通酒田行きへと乗り換えます。
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電車と気動車の同一ホーム乗りかえってなんか不思議。

ひとまずまずは陸羽西線あたりを目指します。
なので目的地は余目。


車窓には日本海
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ザ・日本海って雰囲気で非常に楽しいです。

で、まず降り立ったのが羽越本線山形県に入って最初の駅、鼠ヶ関駅
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ヨットをモチーフにした駅舎を持つ無人駅です。

ここ鼠ヶ関、その名の通りかつては関所が設けられ、
白河の関勿来関とともに奥州三関の一つとして数えられたのだとか。

また、かの有名な「勧進帳」の舞台もここ鼠ヶ関なのだそうです。
義経上陸の地と記された碑もあります。
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なかなか立派なものです。

また、勧進帳の松、と記された石も。
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こちらは地元の自治会によるもの。

なんでもない無人駅ながら、周辺に残る歴史はなかなか奥深いものなのです。
まぁ松の方はこれ正直ホンマかしらと思わないではいられなかったのですが。


で、こんな歴史を知ってわざわざここで降りたのか、っていうと
当然ながらそんなわけないですよ、っと。

小学校の頃くらいまでは歴史も好きだったけどねー。
今はそんなに興味ないのです。


じゃあなんでこんなとこにいるのか。


ムーンライトってやっぱなかなか眠れないじゃないですか。
特にえちごは着くのも朝早いから根本的に眠れる時間自体が短くて。

そんな中列車に乗ったりなんかしたら、ついつい寝ちゃうじゃないですか。
ええ、寝ちゃったんですよ。

ほんで列車到着のドア開き音で眼が覚めたんですよ。
なんか知らんけどものすごい寝てしまったと実感が自分の中にありましてね。

で、外を見たらなんか知らん名前の駅。
これは今どこに居るのかさっぱり分からない。

乗り過ごしてたら最悪。乗り続けるほど傷口が広がる。
ここはとりあえず降りるぜ!

で、その結果がこれですよ。
暇な人は時刻表でそんくらいの時間の羽越本線のダイヤでも調べてみるといいと思います。
切なくなります。

まぁ駅でボーっとするのもアレですから、色々と歩き回ったわけですよ。
新潟で即乗換えだったから、昨日の新宿での吉野屋以来なんも食べてないわけですし。

…コンビニも何も無かったですけどね。

仕方ないから海を見に行ったりしました。
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打ち付ける波が荒々しいねぇ。

とりあえず灯台までの遊歩道一周してみようか、と思ったんですが。
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うーん、地面濡れてるなぁ。
場合によっちゃあ波をかぶるってことだよなぁ…

でもその先はもっとすごかったです。
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これはダメだw
もうモロにかぶるw

この時期にこんな波に巻き込まれたら死ぬw

そんな道がしれっと遊歩道として紹介されてるのが怖いです。
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これのどこが「遊」なのか。
命がけやないかい。



ひとまず駅に戻り、ひたすら列車待ち。
いきなり出だしでつまづいて、なんだか先行き不安です。



続く