【予讃線旧線】 宇多津駅周辺 その1

今回の探索スタート地点はJR四国宇多津駅
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去年の11月に四国新幹線の紹介でネタにして以来ですね。

今回探索するのは予讃線の旧線。
昭和62年に宇多津駅が移転した際に生まれた廃線跡です。
瀬戸大橋開通と関連したものという認識をしているんですがどうなんでしょうね。

駅周辺は再開発も進み、旧線の姿は完全に消滅している。
それがつい最近までの自分の認識でした。

というか父方の祖父母宅がこの近辺なため、
ここらはそれこそ20年前からよく訪れていた地。

それでもここまで廃線跡らしきものは見かけていなかったため、
「もう線路跡とわかる形では残っていないのだろう」と勝手に思い込んでいたのでした。

その認識を覆す出来事があったのは先月7月のこと。
特急南風に揺られていた自分の目に飛び込んできたのはこんな光景でした。
(写真は今回探索後のもの)
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川なんだか池なんだかよく分からない(最初に見たときは満潮だったので)けど、
水の中を横切っているのはどうみても鉄道路盤の跡です。
鉄橋はすでに無いものの、橋台の形や雰囲気は完全に鉄道路線です。

衝撃的でした。
なぜ今の今まで気がつかなかったのか本気で分からないほど、
完全にはっきりした形で路盤が残っています。

ていうかこの区間今までの人生で何度通ったか分からないぐらい。
なのに今さらになって気づくってのが情けない。
それと同時にこの廃線跡が気になって気になって仕方が無い。

というわけで今回の探索に至ったのでした。
前置きが長くなりました。

ひとまず宇多津駅を出てからは多度津方に進行。
とにかくまずは「窓から見えたあの廃線跡」を発見するのが先決であり、
他の部分に関してはぶっちゃけどうでもいい感じでした。

宇多津駅から500m程度。
目の前に「あの廃線跡」が!
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現地に到着して初めてここが川であることが判明。
河口付近なので潮臭いです。

現在線との関係はこんな感じ。
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ここが何の廃線跡かというのはここに来るまでいくつか考えましたが、
実際に見れば位置的にみても設備的にみても、
予讃線の旧線というのがまぁ妥当なところですね。

琴平急行電鉄って線も考えはしましたけどこれは無いですね。近くは走ってたらしいけど。

とりあえず何とかもうちょっと接近できないかな、と建物を回りこんで驚きました。
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街中に向かう側にも線路跡が残っています。
車窓を見ている限りでは前後は見えなかっただけに驚きでした。
まぁ前後以前の問題だったんですが。

踏み切り機器の基部も。
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とりあえず撤去するものは撤去しただけ、みたいな状態ですね。

そして何より驚きなのが、バラストがまるで現役時代のままに残っていること。
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道床の形のままですよ。
普通街中の廃線跡っていったらバラストは残ってても大体平面的になってるのに。

川岸から。
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車窓を見る限りではもうちょっと近いのかと思ってました。
意外に距離あるなぁ。これじゃ向こうへの到達は不可能ですね。

しかしこれ、一体何と表現するのが適切なんですかね。
水中築堤?水上路盤?
うーん。

現役時代はなかなか面白い風景だったんじゃないかなと思います。
この区間の写真とか残ってないのかな。


廃レールも置いてありました。
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これでもうここが廃線跡であるというのは100%間違いないですね。
まぁこれを見るまでも無く資料見れば、というところでしたが。

現地で見るのとPCで資料当たりながら検討するのではまた違いますからね。
事前知識が無いまま探索するのも案外楽しいです。

というか車窓で気になったところを今まさに訪れている、っていうのが一番楽しい。
姫路モノレールとかと同じ類の楽しさですね。


とりあえず迂回して反対側に回ることにしました。


続く