【万富駅周辺の廃線跡】

今回のスポットは山陽本線万富駅の周辺。
18きっぷで軽い旅、ということで、
両親の実家に帰省する際に気になっていた廃線跡をちょっと見に行くことにしたのでした。

万富駅
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ちょっと名前の縁起がいいくらいで、特に何の変哲も無いローカル駅です。
一応有人駅ですが。

この駅の隣にはキリンビールの工場があるんですが、
跨線橋から見おろすと、ホームとその工場との間にちょっと不自然なスペースがあるのが見てとれます。
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恐らく86年廃止のキリンビール専用線
もしくはそれに付帯する機回し線なんかの名残ではないかと思われます。

当時を見ていない(自分が生まれたのがそもそも86年)のでなんともいえませんが。

出発線?の一部らしきものが踏切からさらに先に伸びているのがいつも車内から気になっていたので、
それをちょっと追いかけてみることにしました。

万富駅横の踏み切り。
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不自然なスペースと、足元のアスファルトに線路の名残。
奥のほうに柵が見えますが、あのあたりから工場に進入していたのでしょうか?

さらに神戸方に進むと、明らかに廃線跡と分かるような具合でバラストが残っています。
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進入も容易だったんですが、さすがに線路際で危険なのと、
枯れ草がやばすぎることからちょっと自重。

種が引っ付きまくるし…つーかこんなとこ歩いてたら電車から丸見えだし…

コンクリートの橋が残っています。
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山陽本線の2線分に加えて、手前に1線分のスペースが。
最も写真からはよくわかんないんですが。

近付こうかと思ったけどニャンコ休憩中だったのでやめときました。

終端部がちょっと見えたので斜面を駆け上がってアプローチ。
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もう逆にこれだけ草が茂ってりゃ山陽線からは見えねぇだろ、的な判断も。
枯れ草をへし折りつつ進むのは厳しかったですが。

終端部。
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車止めかなにかあるかと思いましたが、何もありませんでした。

この先は何も無し。
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この先の廃線跡に繋がってるんじゃないかという予想もちょっとあったんですが。
まぁ別物のようですね。

ひとまずキリンビール専用線跡の探索を中断して、この先に架かる橋を目指します。

途中貨車を発見。
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倉庫として使われてるんですかね。

銘板はボロボロ。
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無事なうちに外してマニアにでも売っときゃよかったのに。


橋のたもとにたどり着きました。
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複線分の橋脚の跡が残っています。
見る限り山陽本線の付け替え跡なんじゃないのかな、と思うんですが…

2列ある橋脚跡は微妙に形状が違います。
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単線で開業し、複線に増線し、
橋そのものが架け替え、という順序でしょうか…?

さらに川を渡ると築堤らしきものも。
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まぁたぶん付け替え跡でしょうね。
築堤が切り崩されて家が建っているんですが、その家もそう新しくもないですし、
相当古い廃線跡なのかなという印象でした。




河川改修によって橋脚とこの築堤以外は完全に跡も残っていないようでしたし、
まぁちょっとした散歩くらいのもんですね。

最後にキリンビール専用線跡の岡山方に残る橋梁を確認して撤収。(黄色丸)
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とりあえず一通り歩いて満足しました。自分的にはw
長年の疑問を確認できたわけですからね。



このあとは今はなき三木鉄道に立ち寄り、さっさと帰って次の日に備えたのでした。
ひとまず廃線跡レポは一旦ネタ切れ。

次回からはいい加減碓氷峠やろうかな…