【国鉄高砂線跡】 こぼれ話 神戸製鋼専用線跡

ワイワイマップ：国鉄高砂線跡

ようやく前回で終了となった国鉄高砂線跡探訪。
実はもうちょびっとだけ続きがあったりします。

第３回で紹介した区間の中で、
実はまた別の廃線跡への分岐があったのです。

位置的には若宮小学校のすぐ向かい。

左手に見るからに怪しい空間が存在しています。

どう見ても線路跡のようにしか見えませんが、
ここまで下調べしてきた中で、こんなところでの分岐はどこにも載っていませんでした。

偶然それっぽい形の土地が空いてるだけで、
別に線路跡でもなんでもないんじゃないかなとも思ったんですが…

やっぱりどー見ても怪しいんですよね。(専用線地点Ａ)

現状ただの畑だけど、このカーブの具合は明らかに怪しい。

ちょっと追いかけてみることにしました。

絶対怪しい。こんな形に土地を区切る必要ないもん。

道路との交差部分に踏み切りなんかの跡でもあれば分かりやすいんですが、
残念ながらそういう痕跡は見当たりませんでした。

住宅の前を抜けていきます。(専用線地点Ｂ)

う～ん、線路跡なんだかただの空き地なんだか…

道路と平行して空き地があるっていう時点でやっぱり怪しいな、とは思うんですけどね。(専用線地点Ｃ)

でも踏み切りの痕跡なんかも無いし…

無駄足だったかなぁ。
そう思ったところに看板が登場。

おぉ、はっきりと書いてありますよ。
「当社私有地の側線用地」って。

どうやら神戸製鋼の専用線だったようです。
確かに地図を見ればここから南に神戸製鋼の工場が存在します。

どうやらこの工場あたりへの専用線だったようですね。

しっかり謎が解けたはいいですが、ここから先はどうも痕跡がはっきりしません。

運河に飲み込まれて消えてしまったのかもしれません。

とりあえずこのあたりで撤退し、高砂線跡探索に戻ることにしました。

後にYahooワイワイマップの空中写真のほうで追ってみましたが、
このあたりからしばらくはどうも痕跡は見当たりませんでした。

ただ、下水処理場から神戸製鋼技術研究所の辺りにかけてはわずかに線路跡のような痕跡が見られます。
またいつか機会があればこの辺りも探索してみたいと思っています。

とりあえず国鉄高砂線に関してはこれで終わり。
次回からは昭和５９年廃止の私鉄・別府鉄道です。