神戸臨港線跡を歩く その4 (終)

架線を外された架線柱がふらふらと風に揺れていました。
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…この部分って動くんだな。


そしてその先にはこの路線最大の遺構が。
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長い立派な橋で国道2号線を一気に越えています。
橋梁名をチェックしていないあたりがあらら、なんですが。


複線分の用地が確保された築堤を横目に見つつ、さらに先へ。
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あれだけでっかいものが残ってるんだなぁ…
これならこの先も色々残ってそうだし、来てよかったなぁ。

なんてのんきなことを考えていましたが、
次の瞬間目の前に広がった光景は信じがたいものでした。
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…何もないぞ?


えぇ~…?
ありえねーだろ。もうこれレールどころか線路が走ってた気配すらないよ。
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100mくらいしか歩いてないから、線路見失ったって可能性もないし…

とりあえず高いところに上がれば…と思って歩道橋に登ってみました。
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確かにここまで線路は来てます。
これは間違いない。

でも振り返ると何にも…
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よ~く見ると駐車場の後ろの緑地がそれっぽいといえばそれっぽいですが…
というか位置的にあれしかないか。


しかしホントに線路が通っていたのか疑わしいほどの状況です。
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位置的にはこの辺高架で降りてきてるくらいの場所だったはずなんだけどなぁ…

一応こんな看板が立っているため、ここが線路跡であったことは間違いないようです。
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それにしたって…なぁ。


駐車場になっている場所も。手前が神戸港方。
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再利用するにしてもここまで跡形なくなっているとは…
まあまだ土地の形は線路跡っぽいけど。

しかし、さらに先に進むと線路跡はもはや完全消滅状態。
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…ただの公園や。

えぇ~、この辺が神戸港駅で、もう線路はこの先なかったんか?
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いやいやさすがにありえねぇよ…
短すぎるよ。


そう思って一応先に進んでみると、川べりのコンクリートの色に気になる点が。
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鉄橋と橋台を撤去して、新たにコンクリートを打ち直した跡、だと思うんですが…

ここまで遺構が消えていると正直どれが関係あってどれが関係無いのか分からなくなります。

一応後日調べた結果、確かにここには鉄橋が架かっていた模様。
鉄橋なんかわざわざ撤去しなくても…と思うんですけどね。


この先ももうこんな状態。
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一応ここは神戸港駅跡の入り口部分にあたり、
この先の土地も駅跡だったはず、です。現役時代を知らないので「はず」としかいえません。

さらにいえば駅跡の先にも、突堤へと伸びていた廃線跡が一部続いているとか。


しかし、正直もうこの先を探索する気力はありませんでした。
あまりに変化の激しい状況に疲れてしまいましたw


ここらで甲子園へと向かうことにして、撤収を決めました。




とりあえずここで臨港線の旅は一旦終わり。

線路跡の上にマンションが立っているかと思えばその横にそのまま線路が残り、
国道2号を越えるところに長い鉄橋がそのまま残っていたかと思えば、
その先はどこが廃線跡かほとんど分からないほどに整備が進む…

非常に変化に富んだ、というか場所によって全く姿の違う廃線跡でした。
都市部の廃線跡にしてはまだ残っている方だ、とも思えますが。

残ってる場所とそうでない場所の落差がすごく激しかったですね。


でも距離も全体では大したことなく、残っているものもそれなりに多いので
少し歩いて見る分には面白いかな、と思いました。


とりあえずまた機会があったら神戸港より先もちょっと見て来ようかとは思っていますが、
ひとまずここで一区切りです。