お堀の中の廃線跡  信州ぶらり旅 その6

翌日7月17日。

長野からしなの鉄道に乗り上田までやってきました。
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上田に来るのも久しぶり。
久しぶりっていうかまともに降りたことないですけど。

以前に降りたのももういつのことやら。


ここまで乗ってきた快速列車。
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上田からはワンマン各駅停車となったようです。

改札横には復活169系国鉄色のポスターが貼ってありました。
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復活したはいいけど何やら保安装置だか何だかの事情で、
JR線に169系の乗り入れが中止されているとか。

何とも複雑な気分です。

上田駅を出て少し西へ向かいます。

たどり着いたのはここ。
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かつての上田城の二の丸堀の跡にあたります。
架かるのは二の丸橋。そしてそれをくぐるのがかつての二の丸堀。

現在、堀の跡は城跡公園のケヤキ並木遊歩道として整備されています。

なんでこんなところを見に来たかといいますと。
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よく見ると階段のところがなんだかホームっぽいですね。

実はこれ、かつてプラットホームだったのです。
お堀の中に線路があって、電車が走ってて、駅があった。
なんだか嘘のようなホントの昔話。

昭和2年。
上田温泉電軌(現在の上田電鉄の前身の一部)により、
上田から伊勢山まで、7.0kmの路線が開業されました。

その際、上田から0.8kmの位置に設けられたのがこの駅。
開業当時は公会堂が直上にあったことから、公会堂下駅と称していたそうです。

その後公園前駅と改称され、昭和47年の路線の廃止とともにその運命を共にしました。

廃止から40年以上経った現在も、そこにはどこか鉄道の香りがかすかに残っているのです。

橋にもよく見ればガイシと金具が残っています。
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何かしらの電線やらを固定していた跡なのでしょう。


橋の上から見下ろせばこんな雰囲気です。
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鉄道があったと言われれば確かにそう見えなくもないですが…
まぁパッと見は遊歩道ですよね。


城跡からちょっと見下ろせるような場所へ。
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戦国時代の人がこの光景見たらびっくりしますよね。

自分が何百年後かにタイムスリップしたら、
目の前に広がる光景はどんなものになっているのでしょう。



また最後に駅跡ちょっと見おろして。
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どこかからは線路跡なのかなぁ、とか思いつつ上田駅に戻るのです。
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ホントはお城の先も歩いてみたいものですが。
まぁ、この廃線で一番見たかったポイントがここだったので、とりあえずこれで我慢をしようかと。



上田からは塩田平の小私鉄へ。





つづく