雪の琵琶湖疏水インクライン跡 年末年始ぶらり旅 その4

交通量の多い道路を左に見つつ下っていきます。
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しかし雪が降り続いていることもあるのか、妙に静かです。
道路とこちらが見えない壁か何かで隔てられているかのような。


向かって右側の線路内には歩きやすいようにか、石が並べてありました。
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雪で埋もれて見えませんが。

バラストやら枕木の上は歩きづらいですからねー。

しかしこの天候でこの優しさは完全裏目
勾配もあって、石の上に足を置くともうとんでもなく滑ります。

仕方ないので歩きづらいバラスト部分を歩くことに。
雪で地面が隠されるとホントに怖いな… 結局枕木も滑るし。

周りの木にも見る見るうちに雪が積もっていきます。
ちょっと… この降り方は半端じゃないな…


さすがに厳しくなってきたのでちょっと横手に。
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ついでに見るものあったので。


階段を下ればそこには渋いトンネル。
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煉瓦造りが実にいい風情です。


さらに内部がまたいい感じ。
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小さなアーチ状の両サイドもなかなかですが、何より天井部のアーチがいいです。
線路に対して斜めにトンネルを掘り、
それに合わせて煉瓦を積んだために煉瓦が捻じれているように積まれた、いわゆる「ねじりまんぽ」。

まんぽとは語源に諸説ありますがまぁトンネルの俗称だそうです。
地域というか場所によってまんぼ、まんぷ等と呼んだりするみたいです。

鉱山の坑道を古くは「間歩(まぶ)」と呼んだそうで、個人的にはこれが語源なのかなと思ってます。
近くにある鉱山跡も、坑道を「マンプ」と呼んでますし。


中央に立てられたポールがちょっと残念だけど、反対側も実にいい感じです。
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しかし雪がヤバい。
なにせ自分の服にさえ積もって来てますからね。どんだけだ。

ちょうど出たところにはデジタル表示の温度計があり、0℃を指していました。

扁額もまた素晴らしいではないですか。
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なんと書いてあるのかは読めなかったりするのですが。

調べたら右書きで雄観奇想、だそうです。


とりあえずトンネル抜けてからは歩道を行くことに。
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右手の石垣見るだけでもなかなか。

途中またインクラインの台車が保存されていました。
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改めて見ると台車もその上の船も、軌間の割にそう大きくないですね。
その程度の輸送量でも当時は画期的だったんだろうと思うと…なんだか時代を感じます。

しかしけっこうな勾配だ。
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これ、船の上に乗せてた荷物とかお客さんとか大丈夫だったんでしょうか。
かなり寄りそうなんだけど。

さっきまで道路より高い位置にあったインクライン跡は、
このあたりから道路より低い位置へと移ります。
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このあたりよく見ると並んでるのは桜の木なんですね。
春の時期なんかは散歩によさそうです。


終点の船溜まり。
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ここでインクラインから降ろされ再び船の旅、となっていたようです。


こういう廃線跡歩きもまた楽しいものですね。
ちょっと天候が厳しかったですがw


そのまま歩いて次の目的地へ向かいます。
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つづく