明石と岩屋のたこフェリー 惜別はまかぜ・たこフェリー その2

明石駅から魚の棚商店街の前を通り、たこフェリー乗り場へ。
イメージ 1
明石港と淡路島の岩屋港を結ぶこのたこフェリー
関西の人ならCMを目にしたことも少なくは無いかと思います。

明石の~たこをご存知ですか、つって。


しかし1998年、明石海峡大橋が開通して経営は悪化。
徐々に利用客は減少の一途をたどり、さらには高速道路の新料金政策が大打撃。

ついに2010年11月15日をもって、この航路を休止とすることが発表されたのです。
並行して高速船を運営する淡路ジェノバラインが航路の運行を承継、
2011年3月に運行を再開することが表明されました。

しかし既に船舶は負債返済のため売却済み。
果たしていかなる形での復活となるのか…。

かつて住んでいた団地の自治会主催の遠足。
もうかすかな記憶しかないですが、思えばあの時乗ったのはたこフェリーでした。

釣り好きの親父に淡路島まで連れて行かれたときも、
交通手段はこのたこフェリーだったはずです。

思い出の片隅にあったはずのものが消えてしまう。
そう思うとなんだかいてもたってもいられなくなったのです。

もっとも当時は今以上に船に弱かったので、
あまりいいイメージというのは残ってはいないのですが…(笑)

それでもやはり、無くなるというのならそれはやはり寂しいもので。
今更何を、かもしれませんが、せめて最後に1度だけでも乗っておくことにしたのでした。

料金所にはこんなキャラクター看板も。
イメージ 2
近年、なんか不思議なことをしてるな、とか思ってたんですが、
必死の経営努力の一部だったんですね…

平日の昼間ですから、そうそう旅客も多くありません。
イメージ 3
乗船の順番待ちの車もほとんど見当たらない状況です。

小さい頃、この前の道路ってやたらと混雑してたような記憶があります。
思えばそれはかつての乗船待ちの車列だったのか…
今の状況からはとても想像もつかないです。

それでも待合室に向かえばそれなりの人数はいるようでした。
おそらくは、休止報道を見て惜別乗船に訪れた方が大半なのでしょう。

中にはさっき明石駅はまかぜを撮ってたのを見かけた人も。
たぶんあの人と自分と、思考回路おんなじだわ。


なんとも…言っちゃ何だけどあえて言うなら安いつくりのパパたこ神社。
イメージ 4
見事に手作り感が溢れまくっています。
少しでも何とかしたいと、そんな思いがにじみ出てくるかのようです。

船の売却による減便のお知らせの、すぐ隣に休止のお知らせ。
イメージ 5
減便も確かつい最近の話だったように思うんですが。

この航路は、国道28号線の海上区間を構成する区間でもありました。
イメージ 6
国道が通行できなくなるってそれは果たして「アリ」なのかどうか。

「ようこそたこフェリー」の文字がどこか寂しくうつります。

そのうち乗船時間も近づき、フェリーが入港してきました。
イメージ 7


その船体にはさまざまなキャラクターが描かれています。
イメージ 8
イメージ 9
イメージ 10
 どんな名前でどんな設定のキャラ達なのやら…


ひとまずフェリーへ乗り込みます。



つづく