長野電鉄屋代線、廃止へ

長野電鉄・屋代線廃止決める 代替バス運用へ 活性化協

 長野電鉄屋代線千曲市・屋代―須坂)が廃止されることになった。振興策を議論してきた活性化協議会(会長・酒井登長野市副市長)は2日、委員の投票で路線を廃止し、代替バスの運用を決めた。投票は14対11(白票1)で「廃止」が「存続のための実験継続」を上回った。協議会は今後、バスの運行ルートなどの検討に入るが、沿線住民や長野、千曲市議会からは「実験継続」の要望も出ている。「(投票による決定は)前例がない」(国土交通省)こともあり、先行きに不透明な部分も残る。

 協議会事務局(長野、須坂、千曲3市)は、新年度の対応について(1)鉄道存続のための実験継続(2)鉄道を休止、バス代替の実験開始(3)鉄道を廃止し、バスに転換の3案から1案を多数決で選ぶことを提案した。

 これに対し、「やるべきことをやっていないのに、行政側が多数決で決めていいのか」(識者代表の古平浩委員)、「住民も行政に頼らず、努力している。結論を出さないでほしい」(長野市の若穂地区住民自治協議会会長の星沢重幸委員)など、採決に反対する意見も出た。

 しかし、酒井会長は「多数決で決めることは昨年12月の協議会で決めたこと」とし、無記名による投票を実施。その結果、会長を除いた委員26人のうち過半数の14人が(3)を選んだ。

 協議会は今後、地域住民の意見を聞きながら、代替バスのルートなどを決定。その上で、長野電鉄は、国に屋代線の廃止届を出す。バス運行の赤字分は、国の交付金と3市が補填(ほてん)する。

 屋代線の利用者数は1965年の330万人をピークに2007年度は48万5千人まで減少、1億8千万円の赤字となった。累積赤字も50億円を超え、同社の経営を圧迫していた。このため09年春に3市は活性化協議会を設置、存続の道を探ってきた。しかし同社の路線廃止の意向は変わらず、3市も廃止容認に傾いていた。

 協議会の後、記者会見した酒井会長は「早急にバス路線の検討を行い、住民の移動の手段の確保を図りたい」。長野電鉄の笠原甲一社長は「今度どのような代替バスを走らせるかは協議会で議論してもらい、責任を持ってあたりたい」と述べた。

 屋代線の問題については、長野市議会と千曲市議会の特別委員会が、実験の継続を求める要望書を各市長と活性化協議会に出しており、議会でも論議されることになりそうだ。(杉本裕明)


地元の住民じゃないからこの決定には正直どうも言えないんだけども、
いやまぁ、寂しい話だよねぇ…

何年かあちこちで廃線が続いて、
でも、ここしばらくはそんなでもなかったんだけどなぁ。

2010年は路線自体の廃止って無かったし、
2009年も確か石川の北陸鉄道末端部くらいだったんじゃなかったかな。

2008年から前3年くらいがなんかやたら多かったイメージかなぁ。
毎年毎年全国各地でパタパタと路線が消えてたような…

三木とか島原とか。

まぁそんなアレから考えたらある意味新鮮なニュースではありますね。
そんな新鮮さに触れたくは無かったが。

長野電鉄ってなんか好きでねぇ。ほっとんど乗ったこと無いけども。
たぶん3年前に一度乗ったっきり。
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しなの鉄道屋代駅から乗り換えたんだったかな。
んで須崎でこの2000系に乗り換えて。だから今回の廃止区間はちょうど乗ってるのか。

なんかいい感じの駅があるなぁ、また来なきゃなぁ、と思いつつ…
まぁこんなことになっちゃってね。

しかしバス転換か。
どうなんかねぇ。

京福電鉄(現えちぜん鉄道)の例もあることだし、
降雪地の生活路線の廃止ってのはもうちょっと慎重にやってもいいんじゃないのかな…

今回投票した3件の中で言えば2の案とか。
廃止してバスにして困っちゃった、ではなかなか…

京福みたいにそのあと何とかなればいいけども。


運営する側としてはそりゃバスにしたいんだろうけどね。
なんせバスにしたら国庫補助が出るなんてミラクルもあるし。

なんでも一定の条件を満たした地方の生活バス路線には補助が出るとかでね。

三木鉄道なんか鉄道の区間は厄神-三木の6.6kmだったけど、
バスはもうちょっと先の恵比寿まで行くようになったでしょ。
あれ、路線を補助の対象に含めるために距離伸ばしてるって話ですよ。


地域の公共交通を守るための制度のはずが、
逆に公共交通にトドメをさす一因となるってのはなんとも皮肉なことでねぇ…。



うーん、2月の息抜き旅行、近鉄やめて長野にしようかなぁ…
こういうニュース見ちゃうとなぁ…