超ローカル線へ   夏の18乗り潰し その2

三次駅の朝。
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とりあえずコンビニで朝食だけ買ってやってきました。

ここで食べとかないと次はいつになるやらわかんねぇしなw

今日乗車するのは三江線
その名の表す通り、三次と江津間を結ぶ延長108.1kmの路線です。

路線の位置的には芸備線と組み合わせて
いわゆる陰陽連絡路線を形成する区間ではあるのですが、その役目はまるで果たせていません。

建設開始は昭和5年。
しかし全線開通はこれに遅れること45年、昭和50年の出来事でした。

ただでさえ閑散区間を走るというのに、とっくに世間はモータリゼーションの只中。
そんなもん誰が乗るというのでしょうか。

現在まで生き残ってるのが奇跡、というより、
そもそもなんで全通させちゃったんだろう、なレベルのローカル線なのです。
個人的には西の横綱だと思います。
東は岩泉線かな。

というかローカル線、っていうよりもはや秘境。
秘境駅、なんて言葉が流行ってますけどここはもう路線自体が秘境ですよ。秘境線。

ただまぁ、来るのはかなり楽しみだったりしたんですけど。
乗り鉄の血がこれほど騒ぐ路線がそうそう他にあろうか、ですよ。

しかし三次発の上り列車は1日5本。しかもそのうち1本しか江津まで直通は無しという…
とりあえず上手く乗り降りできるよう、こんな朝早くから動き始めることになりました。

わくわくするような眠いような。


かつて三江線は専用の0番ホームが用意されていました。
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既に使用は停止され封鎖されています。

前回訪問時には、現役だったんだけどなぁ…
上屋とかいい感じなんですけどね。

ここに古い気動車が来てたら雰囲気良かっただろうになー。

時刻表おさらい。
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始発が5時47分。その次が4時間開いて9時57分。
そしてその次もまた4時間ちょっと開いて14時15分。もうとんでもない。

何か用事があったとしても、朝乗り遅れたらもう列車乗れないですね。
実際前日一番怖いのがこれでした。寝過ごしたらどうするべや、と。いやどうにもならんのですけど。

起きれて良かったなー。

構内は広々としています。
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中国地方なんかによくある風景なイメージが個人的にはありますけど
、正直こういう風景ってなんか寂しくなりますね。

昔はこの長いホームも必要だったんだなぁ…みたいなことを毎回考えちゃう。

そしてその長いホームで待ってるのはこれですしね。
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まぁボックス部に座れるならさほど不満もないんですけど。

こんな時間でも車内に人がいるのにはちょっと驚きでした。
みんなどこへ行くというんだ。


三次から最初の駅、尾関山。
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かつては交換設備もあったんでしょうか。
駅舎がなんだか頼りなく見えます。閑散路線だって思いながら見るからなのか。

三次の市街を抜けると車窓には江の川が。
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三江線はほとんどの区間、この川沿いにのんびりのんびり進んでいきます。
のんびりといえば聞こえはいいけど、正直遅い。


朝もやなのか霧なのか。
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静かな川面と合わせてなんだか幻想的な雰囲気です。

平行道路も車全然走ってないなぁ…

車内はがらーんとしてます。
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乗客はわずか3人。たぶん自分含めみんな18切符持ってます。

対岸に家々。
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あの家に住む人たちにとって三江線ってどんな存在なんだろう。
なんかもはや「乗りもの」として認識してなさそうだ。

というかなんかこのへん橋がないなぁ。
これじゃ乗りたくても乗れねぇなぁ。

途中口羽で行き違い待ち。
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小休止です。




つづく