惜別・寝台特急「北陸」  北陸周遊 その11

電光掲示板にいよいよ列車名が表示されました。
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この列車に乗るために。
そのためにわざわざここまでやってきたのです。

万葉線やらポートラムやらセントラムやらのと鉄道やら。
ぜんぶそのついで、といったらちょっと失礼かもしれませんがw
まぁそのくらいの心もちでやってまいりました。

最終日はまさに秒殺だったこの列車の指定席。
さすがに廃止2ヶ月前では減り具合もじわじわ、といったところだったようです。


カーブの向こうに光るヘッドライト。
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この列車が入ってくる瞬間ってのはいくつになっても心躍るものがありますね。


「北陸」、入線です。
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足元に用意された撮影スポット。
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まぁ、あんまりお行儀よくこの中で撮ってる人ってのはほとんどいなかったですけど…

せめて黄色い線からは…ねぇ。

連結器周りがかっこいいです。
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双頭連結器だ。

この日乗車する車両をチェック。
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まぁチェックしてそれが何になるんやというところですけども。
禁煙の5号車です。

そして隣のホームには先発する「能登」も入線。
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「北陸」の方が出発までの間が長いあたりはさすがに特急の風格ですね。

いま注目の2列車の並び。地味に3列車並びになってるけど。
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周囲にはシャッターの音が響き渡ります。
フラッシュはやめろ、フラッシュは。



乗り込んですぐに車掌からシャワーカードとシャワーセット的なものを購入しました。
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発車直前にはすでに売り切れ、との放送がかかっていました。
記念に買い求める人も多かったんでしょう。

自分は本気でシャワー浴びるつもりで買いましたけど。
だって昨日の朝から風呂入ってないもの。

窓の向こうに流れ行く能登を見送って3分後。
軽いショックとともにこちらも発車です。


ちなみに向かいの寝台は家族連れ。子供が…ちょっとうざい…


両親は名残乗車のつもりで来てたみたいでした。
前に乗ったのはこの子が生まれる前の…とか話してたし。

まぁ無くなるっていうならこれで帰ってもいいか、くらいの感じだったんでしょうか。

きっと子供にとってはこれが北陸最終乗車になるのだろうけど、
この子が大きくなったとき、この時のことを思い出したりはするんだろうか。


そんなことを考えつつ揺れる車内で眠りにつきました。

せっかくの夜行列車の旅、さっさと寝てしまうのはなんだかもったいない気もするけど、
でも「寝台」というもので眠るというこの体験もそれはそれで貴重なものになりそうで。
だったら少しでも長く寝ておいたほうがいいのではないだろうか、とか。

悩みどころですねw


乗るたびにそんなことを考えなきゃいけない、ってのもなんだか寂しいですけどね。
いつなくなるか分からない、なんて、あんまり考えたくないよなぁ。






つづく