もうちょっと頼りになるものかと思ってた

少し前の話になるんですけども。

ある日駅に連絡が入りました。

「目の不自由なお客様が乗られます、介護お願いします」とのこと。

はいよー、と、列車と乗ってる位置と、お客さんの風貌なんかを聞いてメモメモ…
で、最後に付け加えられたのがちょっと衝撃の情報。

盲導犬をお連れです」

え?ですよ。
…なんで盲導犬を連れてるのに介助がいるの?
犬に連れてきてもらえばいいじゃないのよ?

そこでふと気がつきました。

盲導犬を連れていたって、初めての土地では何の役にも立たないのではないのか、と。
だってそうでしょう。
まったく知らない土地で、まったく知らない駅に降り立って、
さぁ改札はこっちです、と、目の見えない人は何を根拠に判断するというのでしょうか。

ウチの駅誘導鈴すらないし。

そこで犬が連れてってくれるか、って言ったら…
そんなわけないよね。初めて見る場所でどこへ向かえばいいかなんて、犬に分かるわけがない。

いくら厳しい訓練を乗り越えたといってもそんなところまで出来るわけないですよね。

となれば今回のように案内できる人を呼ぶか、
介添人についてきてもらうか、ってことになりますよね。


…これって盲導犬要らないんじゃないだろうか、と思うんですが。
まぁ普段の生活はともかく、旅行先に連れてくる意味って…無いですよね。
だって犬のお仕事ほとんど無いんじゃないのかな。

じゃあ普段目の不自由な人は何のために盲導犬を連れているのか。

結局、普段歩く道は分かってるってことなんでしょうか。

道のりは分かるけど、その途中の危機回避なんかが目が見えないが為に出来ない、と。
そこを犬に任せよう、っていうのが盲導犬の役割なのかな。

なんか…
あ、そんだけなんだ…っていうのが正直な思いというか。

いやまぁそれだけのことをやってのけるのもすごいけど。すごいけども。

なんかわざわざ法律で列車に乗せたりお店に入れたりしなけりゃならない、とかいうし、
訓練の風景とかドキュメンタリーや映画になってたりするし。

そういう事情を鑑みれば、
もうそれこそ一瞬たりとも欠かすことの出来ない存在である、とか思わないですか?

自分は思ってたんですよw

でも…
ちょっとしたことであっという間にそうじゃなくなるんだなー、って。
なんか夢が壊れたというか。そんな気分でした。

かってにイメージ持っといてそれが壊れたってのもアレですけどもw



知らなかったほうがよかったこと、っていうのはこういうことをいうんですかね。違うか。