碓氷線旧線跡を行く (春の大遠征35)

めがね橋から旧国道18号を歩いて、
最初に見えてくる廃線跡遺構は6号トンネルの横坑。
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延長が長かった6号トンネルの工期を短縮するため、
途中2箇所に穴を開けそこからも工事を行った名残らしいです。


6号トンネル入り口(めがね橋)からは350m地点に当たります。

斜面を登って近付いてみました。
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穴は6つ(右手にもう一つあります)。
下のほうは土砂で埋まってきています。

現在6号トンネルは立ち入り禁止ですが、小柄な人なら十分…
まあでもめがね橋から突入する方が明らかに楽ですねw

このトンネルは閉塞してませんし。

よく観察してみると、
横穴というよりはむしろレンガ製のロックシェードといった印象。
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この辺りを切り開いて両側に穴を掘り、最後にレンガで埋めた、といったような工程でしょうか…
穴を入ったところの真上には、蒸気機関車の煙を抜くための縦穴が残っているとか。
よく観察すれば地上からでも埋めた後がわかったのかもしれません。


ひとまず斜面を下って次へ。


次に見えてくるのはもう一つの横坑。
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こちらは国道から見えるということを意識したのか、
軒部分に装飾が施されています。

なぜこちらだけに装飾が施されたのか不思議です。
昔はこちらの穴しか国道からは見えなかったんでしょうか…


ちなみに国道からの見え方はこんな感じ。
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こっちはちょっと登れない。


続いて碓氷第4橋梁。
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さらにそのすぐ隣には碓氷第5橋梁。
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第5橋梁の脇からは先人の方々の踏み跡が残り、
それをたどれば上まであがることができます。

しかし地面は乾燥していると非常に滑りやすく、注意が必要です。

実際私は降りる時に右足を滑らせ左足を急激に折り曲げた結果、
指をポキポキ鳴らす要領で膝の関節から「ブチブチ」って音がしましたw

碓氷の山に再び悲鳴が響き渡った瞬間でした。


幸い靭帯切ったとかそういうことは一切なかったのでよかったです。

続いて見えてくるのは碓氷第6橋梁。
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煉瓦の使用量ではめがね橋に次ぐサイズで、
耐震補強のためのレンガ補強が行われていないため、
数ある碓氷のレンガ橋梁の中では唯一原型を保っている橋梁となります。


重厚な両翼と華奢なアーチの組み合わせ。
個人的にはこの橋梁が一番美しいと思います。
しかし周囲の木が邪魔で写真に納めるとイマイチ全体像がつかめない辺りがちょっと残念なところ。


とりあえずここから上、となると次は熊ノ平になります。
しかし現在立ち入り禁止ですし、そう何度も行くようなところでもないし…

ということでどうしようか悩んでいたんですが、第6橋梁観察中になんと雪が。
う~ん。なんか嫌だな。


なんだか「帰れ」と言われてるような気がしたので撤収することにしました。







続く。