アプトの道を行く (春の大遠征３３)

丸山から碓氷峠の勾配は本番。
今までの２５‰(パーミル)から、６０‰台へと一気に勾配が変化します。

手前の２５‰でも蒸気機関車時代なら十分に難所と呼ばれるレベルなんですが…

６０パーミルとなるともはや異次元。
ゴムタイヤ装備の鉄道模型ですら登れないこともありますｗ

というかたぶんチャリンコでもしんどいと思います。

最急勾配６６．７‰の勾配票。

足元の草むらにこの勾配票に向かって真っ直ぐ踏み跡がついていたのが印象的でした。
考えることは皆同じ、てか。

峠の湯横で遊歩道「アプトの道」は旧線区間に移り、新線区間を歩けるのはここまで。

この先の新線区間は立ち入り禁止です。

峠の湯の横では下り本線からトロッコ峠の湯駅まで線路が分岐しています。

トロッコ峠の湯駅は駅舎(待合室)建設中。

工事期間は３月２０日まで。ちなみに訪問は１８日。
ってことは、後２日間でこれが形になったんだろうか…
ちょっと気になります。

いよいよここから本格的に廃線跡歩き。

まあ足元は整備されてるんで本格的ってのも変な話ですが。

１号トンネル横川方坑口。

個人的にはアプトの道のトンネルって好きじゃないんですが、
その中でもここは別格。別格で嫌い。

すごく怖いんです。

別に幽霊出たとかそういう話はないんですが、あの雰囲気はどうにも…

でもなぁ。廃線跡の記事書くつもりだったら中歩かないわけにはなぁ。
ということでいざ進行！

…と思ったらこんな標識が。

「入らないで」ではなく「近寄らないで」。
接近すんのも危ないんかい！
一体内部はどんなことに…

まあしかし、入れないなら仕方ないなということで旧国道１８号経由で迂回。

１号トンネル軽井沢方坑口に出てきました。

なぜかこちら側には「近寄らないで」の標識は無し。
こっちからだったら入ってもいいんだろうか…

ていうか危険な突起物って何だろう。

そんなこと考えながら歩いてる間に次のトンネルが見えてきました。
２号トンネル。

なぜか道はトンネル手前で不自然に左に迂回。
そして線路脇にはレールが残っています。

何のために曲げたんでしょうか…

２号トンネル内部。
これだからトンネルの中歩くの嫌なんだよ…と思わず呟きました。暗いよ。

暗くて分かりにくいですが、内部はコンクリートと鉄骨によって補強されています。
１００年以上前(旧線の開業は１８９３年)の建造物ですからね…
内部の劣化も激しいんでしょう。

トンネル内の設備で特に嫌なのがこの退避口。

フラッシュ焚くとそうでもないですけど、
薄暗い中で見るとなんだかむこうからなにか飛び出してきそうで…

やだなぁ。怖いなぁ。なんてぶつぶつ言いつつトンネル通過。

２号トンネルを抜けると左手には碓氷湖が見えてきます。

この先も相変わらずキツイ坂道が続きます。

続く。