最終2連戦

最終2連戦を観戦してきました。
最初は2日の最終戦のみ、のつもりだったんですが、
1日の試合が雨天振替で土曜日3日になるという幸運。

思わずチケットおさえてしまいました。
シーズン振り返りはまたちょっと別にやります。

とりあえずこの2試合の振り返り。

2日、先発はこの日が引退試合高橋尚成
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何か、文字を書いてマウンドに上がります。

こういうしぐさを見ると、あぁ、最後なのだなぁ、と。
何を書いたんでしょうね。



先頭の立岡に対し初球はストライク。
拍手が沸き起こる中、投じた2球目はショートへのゴロ。

無事、先頭を打ち取って、有終の美を…


…なんてストーリーが誰もの頭によぎったことでしょう。

ところがどっこい。
これをショート倉本がまさかまさかの送球エラー!

何やってんだろうね。


このひとり限りで、高橋尚成、マウンドを降りました。
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交代を告げにキヨシが来て、2番手は石田。

キヨシが読売ベンチに声をかけていたのが印象的でした。
この時点ではまだ優勝の可能性が残っていましたからね。
真剣勝負の場にこういうことを持ち込んだということでの一言だったのでしょう。


後を継いだ実質先発の石田。
いきなりランナーを背負うこととなってしまいましたが、初回は無失点。

2回も1死1塁の場面で小林が放ったレフト線へのヒットを、
筒香が好返球し3塁狙ったランナーはタッチアウト。
守備にも助けられこの回も無失点で切り抜けると、その裏5番ロペスが低めを振り抜き、
打球は高ーく上がってスタンドへ!先制のソロHR!


しかしこのリードを守りきれないのです。
4回。先頭の阿部に四球を与えると、続く長野がライトへの2ベース。
阿部の3塁進塁はともかく、2ベースになるような当たりかなー、とも思うんですけどね。

梶谷の動きがちょっと、ちょっとなんだけど緩慢かな。

そして亀井の打球は、石田に直撃して外野に抜けてゆく不運な逆転タイムリーヒットに…
あとちょっと何かが違えば、ってところなんですけどね。


打線が意地を見せかけたのが6回裏。
先頭荒波がここまで打ちあぐんできた相手先発マイコラスから華麗にヒットを放つと、
続く石川がバスターエンドラン!

ランナー進塁は確実、と思ったら、サード村田がこの打球を処理しきれず石川も出塁!
点差はわずかに1点、無死1,2塁の大チャンスで梶谷、筒香、今日HRのロペスと続く打順!

ここでせめて同点、出来れば一挙逆転、欲を言うならビッグイニング
アツいアツい展開です!



…そんな場面で捕手からの牽制で死んじゃう2塁走者荒波さんは本当にもう。


あの場面、バントって采配もよー分からんけどね。
またバスターでも仕掛けるつもりだったのかな。


結局これで盛り上がった追撃ムードは一挙に沈黙・氷点下。
梶谷がレフトフライに倒れると、筒香は2死から勝負されるわけもなく四球。
ロペス倒れてまさかの無得点です。

7回には先頭村田がヒットで出塁、
代走に鈴木尚と切り札を切ってきたジャイアンツ。

しかしここでなんとまさかの一塁牽制タッチアウト!
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場内は割れんばかりの大歓声。
そりゃーそうでしょう。だってあの鈴木ですよ。
あの鈴木を刺したんですもの。

しかもこの後マイコラスに2ベース打たれてますからね。
あぶねーのなんのって。

その裏、先頭バルディリスがヒットで出塁し、倉本送ってチャンスメイク。
しかし乙坂、後藤の代打攻勢実らず、得点にはつながりません。

乙坂なぁ。フランチャイズプレイヤーってこともあって球場での人気も凄い高いんだけども。
今はちょっとなんか打てそうな気配がないよなぁ。

あと2死から回った荒波もなぁ。
さっきやっちゃった分、取り返すチャンスだったのに。


8回、マウンドには三上。
先頭坂本の打球を後藤の代走から入った飛雄馬が横っ飛びのファインプレー!
コレ、止めた飛雄馬はナイスだけど、それ以上に一番うまいと思ったのは一塁ロペスの捕球。

現地で見てるとホントに良く分かりますね。
ちょっと危ない送球、ことごとくロペスが拾い上げてるんですよ。めっちゃ上手い。

いい雰囲気で1点ビハインドのままゲームは進み、
なんとか9回の裏で決めたいところ、でしたが。

9回表、岡島の制球がまるで定まらず、
ヒットの後2死としながら2四球で満塁の場面で須田に交代。

センターフライで打ち取った!、と思いきや、
荒波が捕りきれず、2点タイムリーに…

あまりにも重すぎる2点。
荒波何やってんだよ今日はよ…


結局得点はロペスのソロ1本。
4-1のスコア以上に完敗の感のある、敗戦でした。


試合後は、高橋尚成の引退セレモニー。
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正直なところを言えば、どうしてこの2年のこの成績で、と思わなくもないです。

偉大な投手だとは思いますよ。
タイトルだってとってるし、メジャーでも成績残したこともあるし。

ほんでもなー、と。


ただまぁ、「素晴らしい街で、素晴らしいチームで、素晴らしいファンの前で野球が出来たことは私の誇りです」と。
そこまで言われたら、まぁ、うん。そうか。
ちょっともやもやっとしてたものは治まった気はします。

彼の在籍した2年間。
登板した16試合ですべてベイスターズは負けました。

ポコポコHR打たれたあげくに「ハマスタじゃなきゃ入ってない」なんて
お前はどこのチームのピッチャーやねんと突っ込みたくなるような敗戦試合もありました。

かと思えば、5点リードが瞬く間に5点ビハインドになったあの悪夢のような試合も。

こうして振り返ると、
やっぱり一つくらい勝って欲しかったですし、
一つくらい、チームが勝たせてあげてほしかったですね。


おつかれさまでした。





続いて最終戦
大きな大きな歓声の中、キヨシが最後のメンバー交換へ。
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メンバー交換で、歓声の上がる監督というのもなかなか記憶にはありませんね。


本拠地最終戦・シーズン最終戦
負ければ最下位が決定。勝てばかろうじて踏みとどまることが出来る。

そんな大事な大事な一戦、先発はハマの番長三浦大輔
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―試合は、ベイスターズの悪いところばかりが飛び出す試合となってしまいました。


2回、1死1塁からあっさり長野に盗塁を許しピンチを広げ、タイムリーで1点。
3回、1死1塁から一塁牽制の返球をロペスが悪送球。
バルディリスの前まで転がったボールが3塁ベースに当たり、
コロコロ転がる間にランナーが進塁しピンチを広げ、タイムリーでもう1点。

さらに坂本にヒットを打たれ、またもあっさりと盗塁を許し、
内野ゴロの間に1点、タイムリーでさらに1点。

当たり前のようにミスが失点に繋がって行きます。
正直、最後の最後でこれは…

盗塁を刺せないのがミスかといえばそれは微妙なとこですが、
ただ、こうまで当たり前のように走られてしまってはさすがにいかがなものかと思います。
まして2塁への送球がちゃんと飛んでいるならともかく、逸れまくっているんですから。


しかし4回には先頭石川がヒットで出ると、
梶谷にこの当たり!
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ライトスタンドへ飛び込む13号2ラン!

バッチリ撮影出来たのも何とも嬉しいです。

筒香倒れるも、ロペス・バルディリス・倉本・嶺井と4連打!

…これで1点しか取れてないのが何ともね。
バルディリスがレフトフェンス直撃の2塁憤死をやらかしてしまっているんですよね。

まぁ、レフト亀井の処理が抜群ではあったんですけれども。
ほんでも初回にも梶谷が左中間への当たりで2塁憤死しているわけでね。

何をやっているのかな、と…

それでも3点取って1点差。
分からなくなってきた!

…はずでした。

5回。4回からリリーフしていた井納がつかまり1失点で2点差。
6回には3番手の須田が2死までこぎつけておきながらヒットを打たれ、
またもあっさり盗塁を許してピンチを広げ、四球で塁を埋めてからの2点タイムりーで3点差。


その裏に、筒香に一発が飛び出し一時は2点差に。
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2点差として、何とかこの点差なら、
ランナー貯めてクリーンアップにもう一度回せば…と期待を持っていたのですが。

8回、三上が先頭への四球からヒットと犠飛で1失点で3点差。
重い、ですよね。先頭への四球から失点というまた何とも言えないカタチ。

刺せない盗塁が、余計な四球が、
ことごとく失点へとつながっていきます。

それでもその裏、なんと筒香にもう一発、24号ソロが飛び出し再び2点差。
追い込まれてから「さすがに2本はねぇよな」とカメラをしまったのを激しく後悔しました。
いやー、なんかやりそうな予感は一応してたんですがw
自分の予感を自分が信じられなかったw



さらに続くロペスの打球をサード村田がエラー。
反撃ムードは高まったのですが、高まった止まりで後が続きません。

あと、このエラーの場面の「いいぞ“村田”」は無いよな、と思いました。
あれはやっちゃいけない。最悪ですよ。

そらまぁ、村田ですからね。思うところは色々色々ありますけども。
気持ちが全く分からない、とは、自分も言いませんけども。

それでも、あれをやっちゃあ、お終いです。
あの場面でのあのコール。ファンの品性が疑われる行為でしかないと思います。


最終回ももう一人出れば梶谷に回るという場面ながら、
後藤が倒れてゲームセット。

この瞬間、ベイスターズの今シーズン全ての日程は終わり、順位も3年ぶりの最下位が確定しました。




最下位。
最下位。

62勝80敗1分。借金18。

いやまぁ、まさか、ですよね。
序盤絶好調。最大貯金は11でしたっけ?
前半戦もかろうじてながら首位ターン。

ここまで、落ちるとは。



がっくり、という表現では足りない気分です。


最後に、監督からの最後のあいさつがありました。
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辞める、とこの場で明言こそしなかったものの、
ファンへの感謝と、この成績は全て自分に責任がある、との言。

悔いはない。感謝している。
そう述べて最後のあいさつが終わり、選手たちと場内を一周していきます。


ただ、自分は正直腹が立って仕方が無かったです。



どうしてここで進退はっきり言ってくれなかったのか。


この挨拶でも触れていましたが、昨年は本拠地23試合の大入り。
今年は43試合の大入りとその数は大きく増えました。
ありがとうございました、じゃないでしょう。

去年最後に言ったじゃないですか。
この大入りの数をもっともっと増やしてほしい。
そうすれば、必ずチームは上に行く、って。

そこに何にも触れずに、ありがとうございました、じゃない。


約束したんじゃないのかよ…。




悔いが無い。そんなこと言ってましたけどもね。
悔いだらけですよ。

4年間、6位、5位、5位、そしてまた最下位。
一つでも上の順位に上がりたかった。

優勝したかった。
クライマックスシリーズ出たかった。



キヨシを、笑顔で送り出したかった。







こんな順位で、まして、こんな最終戦で終わりだなんて。
それが、一番悔しくて仕方がないです。




多分また別で記事は書きますけれども。
ひとまずは、中畑監督、この4年間、おつかれさまでした。

本当に、ありがとうございました。