新助っ人獲得と今さら古木の思い出話とか

我ながら記事の鮮度の低さが凄い。
横浜、スレッジ獲得を発表 抑え候補の右腕も
 横浜は17日、今季日本ハムで27本塁打を放ったターメル・スレッジ外野手(32)=183センチ、86キロ、左投げ左打ち=の獲得を発表した。2年契約の年俸1億8千万円プラス出来高払いで、背番号は3。
 横浜にとって待望の左の強打者となるスレッジは昨季日本ハムに加入し、日本での通算成績は打率2割7分7厘、43本塁打、157打点。
 また、抑え候補として米大リーグ、パイレーツなどに在籍していたクリス・ブーチェック投手(31)=198センチ、95キロ、右投げ右打ち=と1年契約の年俸5千万円プラス出来高払いで契約を結んだ。背番号は27。メジャー通算成績は90試合で3勝7敗1セーブ、防御率6・54。今季は13試合に登板した。(金額は推定)

横浜、カスティーヨ獲得 メジャー通算592試合
 横浜は18日、新外国人選手として米大リーグ、パイレーツなどでプレーしたホセ・カスティーヨ内野手(28)=186センチ、90キロ、右投げ右打ち=の獲得を発表した。背番号は51。1年契約で年俸3千万円プラス出来高払い。球団は堅実な守備を高く評価しており、二塁手起用を想定している。
 ベネズエラ出身のカスティーヨは大リーグ通算592試合で打率2割5分4厘、39本塁打、218打点。昨年はジャイアンツ、アストロズでプレーした。今季は台湾の統一に所属し、打率3割1分4厘、13本塁打、17失策を記録した。(金額は推定)

というわけで今さら助っ人獲得の話題なんぞを。
以前話題に上がっていた3選手、スレッジ、ブーチェック、カスティーヨの入団が正式に決定しました。

スレッジは村田のあとの5番、ブーチェックは抑え、カスティーヨはセカンドと。
それぞれホントに足りない部分を埋めてもらわないと困る選手ですから、
なんとしても来年結果を出してくれるよう祈るのみです。


とりあえず個人的にはカスティーヨが早く見たいです。
いくつかファインプレーの動画は見ましたが、アレはすごい。
もうとにかく肩が強い。送球の速さに仰天でした。

これだともう、右打者のボテボテのゴロを待って内野安打にしてしまうような
うんこショートには出番が無いのではないでしょうか。

まぁ、エラー数を見る限りではちょっぴり不安も残るのですが。
映像見るたび実況・解説のハイテンション振りが印象的でした。

「カースティーヨーゥ!! HAHAHAHA!」みたいな。


んで、ちょっと寂しいこっちのお話。
格闘技転向の古木がユニホームに別れ
横浜・村田が会長を務める「プロ野球55年会」は、スカイマークで行われた阪神・淡路大震災復興15年イベントのチャリティーマッチに出場した。阪神・久保、広島・東出らと「55チャレンジャーズ」として、震災時にオリックスに所属するなどした選手、OBで構成された「がんばろう神戸ドリームズ」と対戦した。スタンドには約3000人が来場。収益金の一部は「しみん基金・KOBE」に寄付された。

 ≪古木がユニホームに別れ≫オリックスから戦力外通告を受け、来年から総合格闘技へ転向する古木が「55チャレンジャーズ」の一員として参戦。ユニホームに別れを告げた。9回無死一塁で代打で出場も左飛に倒れ、試合後は両軍選手により胴上げされて「野球は大好きですが後悔はない」。現在は所属する新団体「スマッシュ」でデビューを目指して練習中。「家族のためにも格闘技でもう一度花を咲かせたい」と決意を新たにした。
地元神戸でこんな楽しそうなイベントが…
仕事無かったら間違いなく行ってた。

まぁそんな話は置いといて。

なんていうかつくづく寂しいな。古木の引退。
古木大好きだったもの。
トレードの時の記事にも書いたけど、05年の広島での試合が一番印象に残ってる。

その時は地味に1死から四球を選んで出塁したんだけども。
次打者のライト前に落ちるヒットで、一気に3塁まで行く好走塁を見せたんですよ。

そんでその次の打者の内野ゴロで生還して。

選球眼と好走塁なんてなんと地味なアピールなのだろうか、と思わずにはいられないのだけども。
古木の魅力ってもうちょっとなんていうかこう…

それでもまぁ、この場に関しては古木(地味に)大活躍!って感じで。
やるじゃん古木、この1点は間違いなく古木の取った1点だ!くらいに思ってたんだけど。

なぜかそのあと間の悪いことに打線が繋がってしまって、
連打連打で3点くらい入っちゃったもんだから、悲しいかな古木の活躍は霞んでしまったのであります。

結局イニング終わって攻守交替の際の選手コールが、古木には無かったわけですよ。
その後にタイムリー打った選手とか、
古木が生還するきっかけになった内野ゴロ打った選手にはあったのに。

当然古木コールがあるだろう、と思っていた自分を尻目に、
応援団のコールはあっさり「頑張れ○○(投手)」コールへ。

あーあ、と思った瞬間ですよ。
レフトの古木が「待ーってましたぁー!」と言わんばかりの機敏な動きで帽子とって最敬礼!
しかも90度ですよ90度。ビシーッと。

もう応援団ポカーン。だって投手コールなのに。
そして古木もアレ?!見たいな表情してる。だって普段ならあるはずの歓声が無いから。

まぁその時点ですぐ自分へのコールでないことには気づいたんだろうけど。
「あー、あっついから思わず帽子を脱いじゃったよー」的な
明らかに無理な動きに切り替えてごまかそうとする古木の姿がもうなんとも言えなくてw

年上の成人男性を評する言葉としては明らかにおかしいんだろうけども、
なんというか「かわいらしいなぁ」と思ったのであります。

よっぽどオレだけでもいいから古木コールやってやろうか、と思ったくらいです。
結局恥ずかしさが先にたってしまってやれませんでしたけど。


でも、これも今から思い返すとまた別の面が見えてくるんですよね。

思い返してみれば本当に「待ってました」と言わんばかりの動きだったわけですよ。
それまで何をするでもなくぼんやりホーム方向見てたのに。

結局古木は気の無いようなふりをしつつも、こっちのコールをしっかり聞いてたわけですよね。
消化試合の広島市民球場でのコールなんて、よく聞いてないと聞こえませんからねw

そしてこの回の殊勲選手へのコールはあらかた終わった、もう後は自分しか残ってない、と。
そう確信して投手コールに最敬礼をぶちかましたのだろう、と。


なんか考えてみると嬉しくなりません?
こっちのコールを古木は心待ちにしてたってことじゃないですか。


口だけだったらどうとでも言えるじゃないですか。
ファンの皆さんの声援が…とか。プロならみんな口をそろえてこう言う。

でもそういうこと言った選手が実際ファンに対してどんな態度をとるか、って言ったらね。
それはまぁ人それぞれではあるのだけどもw

実際にこうやってファンからの声援を心待ちにしてますよ、って態度を見せてくれた選手って、
今のところ自分の中では古木しかいなかったわけです。

まぁ100%では当然無いにしても、
古木を動かす原動力の中に「ファンの声援」って要素が加わっているんだなってのは見て取れた。

それを踏まえて考えると、色々思うところもあるわけで。
トレード時になんやかんやあって、半ば横浜に後ろ足で砂かけて出て行ったような形の古木。

でも彼が求めていたのは単純に環境の変化とか出場機会とかそういうことでなくて、
それによって自らが殻を打ち破ることであり、またそれによって得られるであろう、
ファンからの声援とか、賞賛とか、そういうものだったんじゃないのかなぁ、と今さら思うわけです。


それがちょっとまぁなんと言うかおバカなもんだから、
表現間違ってあんな言い方したんじゃないのかな、と。


まぁ、環境変わって何かが変わる、ってのは、
もう正直「オレは東京行ってビッグになる!」とか「オレの才能はこんなもんじゃねぇ!」とかいう、
お前もうちょっと現実見ろよ的な、言ってしまえば半ば妄想に近いレベルの考えであるとは思うのですけども。

それでもそんなくだらない考えに賭けてまでしてまず古木が欲したもの。
それが我々からの歓声、だったとしたら…

あの時、一人でもいいから古木コールしとけばよかったかなぁ、とちょっぴり後悔も残るのです。


しかしまぁ、古木がプロ野球選手としてのキャリアを終えた今、
そんなこと今さら言ってももうどうしようもないわけで。

せめて古木の今後の人生が幸多からんことを祈るのみなのであります。



とりあえずこんなところで。