2009年戦力分析 ~パリーグ5位・東北楽天イーグルス~

戦力分析・楽天イーグルス


07年はBクラスながら借金はわずか8。
加盟初年度から順調に借金を減らし、今季こそは初の5割越え、Aクラスへの期待が掛かった。
しかし結局は最下位ソフトバンクとわずか1ゲーム差の5位で借金も11。

順調な進歩とはならなかった。

しかし野村監督の契約延長も決まり、初のFA獲得選手も加入した。
今度こそ目指すはAクラス。


2008年
勝敗チーム得点チーム失点チーム本塁打チーム打率チーム防御率
65勝76敗3分627 (4位)607 (3位)94 (5位).272 (1位)3.89 (3位)


チーム全体の成績はよくなった点もあるが悪くなった点もある。

防御率としては向上しているが四死球がリーグワーストに。
無駄な四死球が多いのはかなりツライものがある。

打線はリーグトップの打率・出塁率・盗塁数を誇るも、得点効率はいまひとつ。

長打の不足と、昨年同様の併殺打の多さが原因か。
リックが首位打者を獲得したものの、
07年2冠王山崎武の不振(といってしまうほどの成績でもないが)が響いたか。

守備成績も芳しくなく、打撃中心のチームであることは相変わらず。
特に投手力の整備は急務である。

しかし去年の数字と比べれば徐々にチームとしての「荒さ」は薄れてきているように見える。


さて今季は。
投手では脅威の21勝、投手記録を総なめにした岩隈、さらに田中将が続く。
この後に続く投手が朝井、永井辺りしかいないのがつらい。

新外人ラズナーや2年目長谷部に期待が掛かる。

中継ぎ以降は少し苦しい。
特に抑えには人材が誰もおらず、昨年のセーブは小山と青山の4が最多という燦燦たる状況。

小山青山以外にも川岸・有銘と結果を残した中継ぎはいるものの、
やはり抑えが確定されないことにはチームとしては不安定になる。

ここに新外人チルダースがはまらないようだと来季も苦しい戦いが続くだろう。


打撃陣では山崎の衰えが不安ではあるが、FAで中日から中村ノリを獲得した。
その前後を昨季首位打者のリックと、
39試合で打率.324本塁打13打点40の好成績を残したセギノールが固める。

フェルナンデスが抜けた穴はあるが、その分の補強は済んでいるのではないだろうか。


走塁面では34盗塁の渡辺直人以外は個々として見ればさほどの数字でもないが、
チーム盗塁数107はリーグ2位の数字。

どこからでもそれなりに走れるということで他球団にとっては脅威的だ。


戦力的にはまだまだ不安が多い。
それでも投手陣の若手次第で十分上は見える。

岩隈が今年同様の成績を残すことなどまずありえないわけだから、
投手陣はその分しっかり頑張らないといけない。



・個人的注目選手
☆朝井 秀樹
07年8勝、08年9勝ときたんだから今年は2桁だろ。間違いないだろw

☆中村 紀洋
横浜ファンとしてはやたらやられた印象(特に小林が)。
これほど素直に移籍を応援できる選手もいないw

交流戦がちょっと怖いけどシーズンであたるよりマシw


とりあえずまぁこんなところで。
    

次回はセリーグ4位、広島東洋カープ