2009年戦力分析 ~セリーグ5位・東京ヤクルトスワローズ~


エースグライシンガー、主砲ラミレスにFA移籍で石井一と、
多くの主力を欠いて始まった08年シーズン。

開幕3連戦こそ3連勝スタートで読売を叩いたが、その後は負け続き。
結局対読売はシーズン通して12の負け越しとなり、ペナント自体も8つの借金で5位に沈んでしまった。


高田政権2年目。
リーグトップの機動力野球で飛躍なるか。

2008年成績
勝敗チーム得点チーム失点チーム本塁打チーム打率チーム防御率
66勝78敗583 (2位)569 (4位)83 (5位タイ).266 (4位タイ)3.75 (4位)

チーム成績は去年同様さほど悪くない。
得点は取れているし失点もさほどでもない。

得点はリーグ2位の出塁率に加え、リーグダントツ一位の盗塁(148)が大きく効いているか。
最下位横浜(37)の4倍、2位巨人(78)と比べても2倍近いし、
前年のチーム盗塁と比べても2倍。驚異的な数字である。

福地、青木、飯原、川島と走れる人間が多いのは大きい。
機動力重視の補強策が完全にはまった形になった。


失点にしても去年より数字は改善している。
正直何でこれで勝てないのかちょっと分からない。

数字だけ見れば広島が上に来る道理は無いのだけど…


さて今季は。
石川、館山、村中、川島亮ら若い先発陣の後に2年目の由規、3年目の増渕が続く。
そろって候補が若い点はとても大きいと思う。

各々調子が重なれば、もしかしたら…があるような予感もしてくる。

守護神、林昌勇につなぐ中継ぎも戦力はそろっている。
松岡、押本、五十嵐に加え、佐藤賢、吉川、松井ら、また新外人バレット、李 惠踐にも期待は掛かる。


打線は変わらず機動力重視でかき回すことになるだろうが、
やはりできれば一本、打線に柱が欲しい。
さすがに畠山ではちょっと迫力不足だ(横浜戦ならともかく)。

この点は新外人デントナがいきなり出遅れているのがあまりに痛い。
ガイエルがなんとか復調してくれれば…といったところか。


守備面ではまず捕手に相川を獲得した。
横浜ファン的にはどうなのかなと思わないでもないのだが、だがしかし戦力的には間違いなくプラスだろう。

怪我しなければ、の話だが。ここ最近怪我がちなのはやはり不安要素だと思う。
内野に関しても特に破綻するほどの守備不安はない。
強いて言えば畠山か。

外野に至っては失策数少ないほうから3人がヤクルト(青木、飯原、福地)。
なんというかホントなんでこれで勝てないんだろう。

数字だけ追っていけば、ヤクルトってそれなりにやるんじゃないかと思うんだけど。
やっぱり横浜ファン的視点がまずいのかな。


・個人的注目選手

☆ 由規
終盤まるで手も足も出なかった試合があったのが不安(横浜ファン的に)。
今季は序盤からあれをやられちまうんじゃないかと思うともう怖くて怖くて。

高市
終戦まるで手も足も出なかったのが不安(横浜ファン的にw)。
あの時点まで知らない投手だったけどそれもそのはず、入団以来不振もいいとこだったらしい。

終盤の好投ってのはあてにならんもんだけど、
それでも実際活躍を見た選手ってのはどうも期待したくなるんだよなぁ。

☆相川 亮二
どうみても1億円はもったいなかったなと思うようなシーズンであっさり移籍。
もはやさすがとしか。

投手を生かすも殺すも捕手次第、とのことだけど、
今まで散々殺してきた側の捕手が、移籍したからってすぐ生かす側に変われるもんなんだろうか。


とりあえずまぁこんなところで。
    


結構やると思うけどなー、ヤクルト。
若手先発陣が一気に台頭して投手王国みたいになりそう。