六甲山をくぐり抜け (スルッと関西行き当たりばったり旅 その1)

スルッと関西3DAYチケットの旅2日目。
この日の目的地はというと正直特にありませんでした。

JR線であれば関西圏はおろか日帰り圏内はほぼ乗車済みなので
どこへ行くか、という候補も限られていますし、ルートも決めやすいんです。

しかしその一方で私鉄線は今まで完全放置でした。
18切符移動がメインの自分にとっては、
まず私鉄がターゲットになるってこと自体あり得なかったんですよね。

そんな中さあどこでも行っていいよ、と言われても逆に戸惑うと言うかw
自由研究何してもいいよ、って言われたらむしろ何していいかわかんないみたいな感じでw

まぁそんなことばっか言っててもアレなんで、
とりあえず近場から潰していこうか、というくらいの気持ちで出発しました。
この日もスタートは路線バスからだったので、やっぱり18切符利用より1時間ほど遅いスタートです。


園都市から神戸市営地下鉄に乗り込み、新神戸へ。
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ここからは北神急行線で六甲山をトンネルで抜け、谷上へと向かいます。

北神急行はだいたい地下鉄と一体の運用なんで、
谷上を目指すのにここで降りる状況ってちょっとめんどくさく感じます…
運悪く新神戸行きに当たってしまいました。
というか北神急行の車両のくせに北神急行に入らないとかなんなの。

谷上に到着。
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緑の濃淡が印象的な神戸市営地下鉄1000形。
前面にステップとかあったっけ?

六甲山を抜けた先も住所は神戸市(北区)ですが、
やはり海沿いのいわゆる「神戸」とは雰囲気からしてまるで違います。

ちょっと電車乗っただけでこれだけ雰囲気が変わるというのも面白いですね。
これだけ近いのにこんなに違う、って。

谷上からは神戸電鉄
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「神戸」の名を冠していながら、神戸市民の自分としてはかなり縁遠い鉄道です。
だってどっちかといえば神戸というより三木とか三田の人のための鉄道だもんな。

乗車したのも三木鉄道あたりにはまってから。
新神戸から三木、粟生に抜ける程度で谷上から有馬や三田方面はまるで乗車していませんでした。

生まれてからほんの1年ほど北区在住だったので、
自分の記憶に無い範囲で乗車している可能性が無いではないですけど。


谷上を出た列車は急勾配で山あいを進み、見る見るうちに高度を上げていきます。
着いた瞬間はすごく山奥に見えた谷上からさらに山奥へ。谷上周辺もはるか眼下に遠ざかっていきます。

なにせ隣の花山駅との標高差が37m(谷上244m、花山281m)、
さらに隣の大池駅とは96m(大池350m)もの差があります。
それでいてそれぞれの駅間はわずかに1.7km。

これだけの距離でこれだけ登るって、実際体験するとすごいです。


こんなところに鉄道を通す、ってどれほどの苦労が必要だったのか…

ちなみに途中で神鉄の最新鋭、6000系とすれ違いました。
ちょっと乗ってみたかったな…

有馬口で後続を退避して、有馬温泉に到着しました。
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駅すぐ横のトンネルが実にレトロでいい感じでした。

トンネル抜けてすぐ終着駅、ってほんとなんか狭い土地に無理やり作った感じの駅ですね。

有馬温泉駅舎。
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なんか…威厳も何も無いな。ピカピカ。
なんかやだなぁ、日本三古湯の一つの最寄り駅がこんなのって。

とりあえず駅前ちょっと出ただけですぐ戻りました。
まぁ温泉はあんまり興味ないんで…

というか朝家出るときに入ってきたばっかなんで。

駅横には「コンビニエンスストアー」もあります。
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こういうのすごく好き。

手前の古臭い電車との取り合わせもまた。

一駅戻って有馬口
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乗換えまでの時間で駅前まで出てきました。
ここもやっぱり少ない土地に無理やり作ったみたいな駅です。

写真左端に小さく写ってるのは「向陽閣」の看板。
CMソングが印象的ですよねw (すごくローカルな話題)



駅前はこんな感じ。駅前商店がステキ。
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ロータリーなんざ設置するスペースもありません。


ホームから見てもまたステキ。
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神戸から1時間程度でこんな風景ってホントなんか意外。


山奥で一人テンション上がりつつさらに先へと向かいます。
ひとまず目指すは神戸電鉄線完乗。



続く。