三木鉄道を歩く その7 三木駅

高木を出ると残りは1kmを切り、旅の終わりも間近。


大通りから左へ入ると古びた(というかボロイ)ホームらしき建物が見えてきました。
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かつてのホームを駐車場に転用しているみたいです。
上屋もそのままなんですね。


角度を変えてみてもやっぱりボロイ。
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台風かなんかでぶっ壊れそうですw


隣には車庫。
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開いた入り口からディーゼルカーの姿が見えました。
鉄道会社の命とも言えるような場所に、ここまで簡単に侵入できそうなのはさすがにまずいような気もしますが…
誰かが忍び込んでいたずらしたらどうするんだ。


反対側、駅正面の方に回り込んできました。

三木鉄道本社。
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銚子電鉄ほどじゃないにしても、
「これが本社なのか…」と思うほどの大きさ。

まあ、全長6.6kmしかない鉄道ですしね。
そんなに規模は大きくないです。


三木駅正面。
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さすがに終着駅だけあって、今まで見てきた駅とは格が違いますね。
立派です。


しかし立地は微妙。
駅前の案内板を見ても、市の中心部からはちょっと遠いみたいです。
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端っこの方に小さく…
一応この駅の案内板なんだから、駅を中心に書けばいいのに。


ちなみにこの写真を撮った直後に厄神行きが発車していきました。
駅の写真を撮る時間が出来てよかったとは言え、めぐり合わせの悪さにちょっとしょんぼり。

厄神でも駅に着いた直後に発車していったんですよね…


気を取り直して駅内部へ。
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国鉄時代そのまま、といった感じでしょうか。
正直驚きました。すごくいい雰囲気。
こんなところが今まで残っていたとは…


開駅90周年記念の記念切符が販売されている模様。
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90年…想像もつかないですねぇ。
ウチのじーちゃんが生まれる前からあるってことですよ。

それだけの間、毎日毎日時代を超えて寒い日も暑い日も晴れの日も雨の日も、
駅を利用するお客さんがいた、と…

利用する人一人一人にとってはそれはただ日常の一部だったのかもしれませんが、
やっぱりその積み重ねの中には様々な人間模様があったのだろうと想像してしまいます。
想像するだけでも気の遠くなるような話です。



その歴史に終止符が打たれるときも近いかと思うと、それもまた悲しいです。


6km歩いてさすがに疲れたので、
ベンチに座ってしばしボーっとしていると、ふと目の前の張り紙が目に付きました。
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…これは、開業10周年記念切符がまだ売れ残っていると言う判断でいいんでしょうか。
三木鉄道としての開業は昭和60年。既に現在開業22年目です。

12年間売れ残った記念切符…
なんだかこれも三木鉄道の現実を表している気もします。


記念切符が売れない。それが現実なのだとしたらあまりに寂しいですね。


すごくいい雰囲気なんだけどなぁ…
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とりあえずホームに出てみることにしました。



続く。