【碓氷峠廃線遺構】 旧線第1橋梁跡と「とうげのゆ」駅周辺

丸山を過ぎるといよいよ峠越えも本番。
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旧線時代、ラックレールによる登坂はここからはじまっていました。

実際現地に立つとラックレールが必要なのもなるほど納得なとんでもない勾配です。
何を考えたらこんなところに鉄道を通すことになるのか、というような…

これに関してはまぁ色々面白い話もありますがそれはまた別の機会で。


丸山からしばらく歩くと線路は鉄橋を渡ります。
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霧積川橋梁。遊歩道の方も鉄橋がそのまま利用されています。


この橋の横にちょっと目を向けると、レンガ構造物の名残りを見ることが出来ます。
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碓氷線にしては珍しい、旧線時代の橋梁跡。

碓氷第一橋梁跡。
3連アーチのレンガ橋梁だったそうです。

かの有名なめがね橋(碓氷第三橋梁)はじめ、
他の橋梁の多くがそのまま残るか、新線の橋梁に再利用されたりしてその形をとどめる中、
珍しく完全に破壊されてしまっている橋梁です。

両側の橋台部分はよく形が残っています。
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どうしてこの橋梁だけが破壊されてしまったんでしょうね。

こうやってみると確かに橋梁だったというのがよく分かります。
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橋台部分以外はほとんど残っていないようですが、
よくみると橋脚の基部が僅かながらに残っているようにも見えました。
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写真右下には明らかにレンガ構造物の一部(破片?)が写っていますし、
写真中央僅かに下あたりにも基礎のようなものが確認できます。

河原まで降りてしまえばわかりやすいんでしょうけどね。
夏は草がきついし冬は水が冷たいだろうしで…一度も降りていませんw


この橋を後にしてしばらく歩くと、新線を利用した遊歩道が左に進路を変えていきます。
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新線上を(遊歩道として)歩けるのはここで終わり。
上り線の柵の向こうはもう雑草だらけです。

左手に曲がり下り線の下をくぐると、「とうげのゆ」への分岐点。
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分岐点周りの架線柱なんかはわざわざ交換されています。

そしてその分岐を旧線跡方向に進むとトロッコ列車の終点駅、「とうげのゆ」。
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その名の通り至近に日帰り入浴施設「峠の湯」があります。

この温泉は文化村を運営するのと同じ財団による運営です。入浴料は500円。

自分も碓氷峠を訪れるたびに利用しているんですが…

温泉の方の外観写真を一枚も撮っていないことに気が付きましたw
こういう記事書くんなら撮っとくべきだったな…

温泉自体は廃線跡を歩く、あるいはトロッコ利用というよりも、
どちらかと言えばマイカーによる利用が中心のようです。

休日には駐車場もよく埋まっていますし。

ちなみに「峠の湯」内部からトロッコ列車はこんな感じに見えます。
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こうして眺めていると後ろに見える信越線にも当たり前のように列車が走ってきそうに見えます。
そんなことはありえないんですけども。


ロッコ運行開始後しばらくしてから整備された待合室。
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割合簡単なつくりですね。


先ほどの分岐あたりから廃線跡は新線・旧線と2つに分かれます。
とりあえず今後は先に新線をちょっと片付けて本格的に旧線に入ろうかと思ってます。


次回は…タイトルどうしよう。
「旧線第1隧道とその周辺」あたりかなぁ。


続く。