2008年戦力分析 ~パリーグ3位・ソフトバンクホークス~


プレーオフを導入して以来、毎年のように進出し毎年のように敗退していくホークス。
王監督の最後を飾るためにも、今季こそは意地を見せたいところ。


2007年成績
勝敗チーム得点チーム失点チーム本塁打チーム打率チーム防御率
73勝66敗5分575 (2位)508 (1位)106 (5位).267 (1位)3.18 (1位)

チームとしての成績は一見非常に高い。
防御率・打率ともにリーグトップ。これでなぜ3位になるのか、といいたくなるところだが、
実はデータを見ただけでも、いくつか気になる点は出てくる。

まず投手は四球数が悪い。
421個はリーグワースト2位の多さだ。
無駄なランナーを多く出していることになる。


野手に関して言えば走塁面と四球の数に問題が見られる。
盗塁数82はリーグワースト2位。盗塁刺数42もリーグワースト2位だ。
走れていないのに刺される数が多いというのはいい傾向とはいえない。

四球の346個もリーグワースト2位の少なさ。
まぁこちらに関してはリーグワーストが昨季優勝の日ハムなので悪いといっても微妙なところだが。

実力のある選手が揃ったチームだが、全体的にどうもかみ合わないといった印象もある。
このあたりに原因があるのかもしれない。


さて来季は。
先発投手陣は斉藤・杉内・和田・新垣の4本柱がいるので心配無用!といいたいところだが、
斉藤と和田が出遅れることとなってしまった。

特に斉藤に関しては復帰の目処も立っていないような状況。これは痛い。
杉内・新垣により一層の期待がかかる。

2年目大隣や新人の大場、神内・ガトームソンスタンドリッジらにも働いてもらう必要がある。

中継ぎは柳瀬・水田・篠原・ニコースキーらが中心か。
抑えはいまや不動の守護神・馬原で何の問題もない。

戦力的には整っているのではないだろうか。

打撃に関しては多村・松中・小久保のTMK砲がクリーンアップに座り、
川崎・本田・大村・柴原といったあたりが周囲を固める。

名前だけ聞けば非常に強力そうな印象を受けるのだが、
松中の不振や小久保の怪我など不安要素も見られる。

多村に関しても去年の成績は少々期待外れであったのではないだろうか。

大村・川崎・本田には盗塁も期待したいところだ。


守備に関しても高いレベルの選手が揃っている。
ただ打撃面でもそうだが、どうも捕手が弱い。
城島移籍以降の課題が未だ解消されていない。


全体に見て気になるのは怪我人の多さ。
投手の柱と打撃の柱が開幕時点で不在であるというのは痛い。

戦力は揃っているはずだが、それを勝ちにつなげられていないという印象を受ける。
若手の奮起でこの雰囲気を一掃してもらいたいところだ。



☆個人的に気になる選手

新垣 渚
現役最強といわれたスライダーと、最速155kmの豪速球を武器にする投手。
去年の暴投の多さはちょっと面白かった(ホークスファンには笑い事じゃないだろうが)。

何せ鉄腕稲尾の生涯暴投がたったの12。
去年の新垣の暴投25は稲尾投手2人分なのだからとんでもない話だw


多村 仁
寺原との電撃トレードが印象的。
正直当時はすんげぇショックだった。

とりあえず怪我を少なめに頑張ってほしいと思う。
「怪我無く」とは言わない。無理だから。


松中 信彦
昔神戸で観戦中に飛んできたファールボールの恐ろしさが未だに忘れられない。
直撃してたら死んでたぞ!といいたくなるようなスピードだった。

今年もまたプレーオフでブレーキとなってしまうのだろうか。



次回はセリーグ2位・中日ドラゴンズ