【国鉄高砂線跡】その2 野口~鶴林寺~尾上

野口駅はかつて高砂線と別府鉄道との分岐駅でした。
現在も両廃線跡を利用した道路がここで分岐しています。(地点H)
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中央左の白い車の奥、木が生えている方向へ進む遊歩道。こちらが別府鉄道跡。
真っ直ぐ進むのが高砂線跡です。


野口から0.7kmで鶴林寺駅跡。
野口と違ってこちらには駅跡を示すものは見当たりません。
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完全消滅って感じですねぇ。

鶴林寺を過ぎ、国道250号線をくぐると道が二手に分かれます。(地点I)
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廃線跡は矢印で示したとおり右手。
しかし探索時には思い切り左手の道に迷い込んでしまいましたw

一見どっちも線路跡に見えたんだもん…
何らかの引き込み線か何かだった可能性がないでもないですけど。


しばらく歩くと新幹線の高架をくぐります。
高架下から振り返ったところ。(地点J)
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そのすぐ先には遺構が一つ。
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山陽電鉄をくぐるところだけ道が明らかに狭くなっています。
単線分の幅しかないので道路に転用すると狭いんですね。
この前後は片側1車線の道路ですが、ここだけ1車線分しかありません。


両側には古めかしい橋台が残っています。
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山陽電鉄開業以来のものではないかと…

山陽電鉄はこの近くで別府鉄道跡も越えているので、このあたりでは不自然に上下しています。
後から引いた路線のほうが上を通らなければならなかった為なのですが、その両方が廃線されたために、
今はただ狭い道路を越えるために、築堤を築いて上下するという不自然な状態だけが残ってしまったのです。


この橋をくぐると高砂線は山陽電鉄に寄り添うように右にカーブしていきます。
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カーブを曲がりかけたあたりに3つ目の駅跡。
尾上駅跡です。
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石碑とレール、そして車輪。
野口のように台車丸ごと、とまでは行かず車輪だけです。

何の車輪か分からないあたりは野口と同様。




正直あまり廃線跡歩きらしくない雰囲気ですが、
ここから先がちょっと違ったりします。






続く。