37年の時を越え  姫路モノレール跡を訪ねて その5

軌道が途切れてからかつての手柄山駅までの間には、もうなにも残っていません。
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この風景の中にモノレールがあったのだ、と言われても…

しかし接近してみると、かつて封鎖されていたモノレール入り口がなんとまぁ大解放状態。
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どうぞお入りください状態ですよ。
思わず目が点になりました。
さて入り口までどこから登ってやろうかと覚悟さえしていたのに。
まさかエレベーターまであるとは…


ポスターも素敵です。
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こういう雰囲気好きなんですよね。
レトロ風というかなんというか。

一応手柄山周辺を一体で整備したということで、いくつかロゴが。
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水族館や植物園もあるってことでしょうね。

そしてその真ん中にモノレール。
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モノレール自体のデザインがいいのもあるんでしょうけども。
このロゴなんかいい感じです。


先ほどのポスターにも書いてあった通り、入場は無料。
水族館入り口横を通り抜け、階段を上るとそこは…
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ホームが見事なまでに整備されているのです。
廃止以来37年間。ずっとこの空間に閉じ込められていたホームと車両。

それがここまで…


ふと振り返ればドアガラスにはモノレールの軌道と車体が描かれていました。
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細かい心遣いが憎いです。
どちらかと言えばメインは有料施設の水族館なのではなかろうかと思うのですが。

どれほど力を入れているのか…


壁面にはモノレール開業からの歴史が…
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と、思いきや、どうやらモノレールだけでもないようで。
読み進めるにつれ姫路市の公共交通に話がシフトしていくような感じでもありました。

幻の計画なんかは面白かったですが。
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しかし本気で都市交通として成立させるのであれば、
このモノレールではとても需要に耐えきれなかったのではないかと思います。

短距離では当然かつての路線のように採算が取れないでしょうし…
かといって長距離に伸ばす、計画の路線をすべて建設する、となると、
どうしても複線化しないと交通網として成立しないと思うのですが…

その辺りはどういった考えだったのでしょうか。

おそらくは当時のままである設備たちが何より興味深いですね。
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こんな看板も、よく残ってたもんだなぁ。
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単純にホントそのまま置いてあっただけ、なのでしょうけども。
その無関心が何よりありがたいですねw


夢のような空間。
これが入場無料だなんて。



長いのでいったん切ります。



つづく