トラックから転落しました

タイトルの通りです。
仕事中にトラックの荷台から転落しました。


…どんな仕事してたんだって話ですよね。駅員なのに。
駅員なら駅でおとなしく駅で仕事してろって話ですよね。

ところがどっこい。
駅の仕事には、トラックに乗るようなお仕事もあるんですよこれが。


全駅数のうち、半数以下どころか大多数を無人駅が占めるわが社。
この無人駅というのは常駐する駅員がいないというだけの話で、
完全に無人、ほったらかしってわけではありません。

毎日…とまではさすがに言いませんが、
何日かに一度の割合で清掃や管理の手が入るのです。

他所の会社はどうだか知らないけど、
うちの会社では路線内でいくつかの駅ごとにエリアを持たせ、
その中核駅社員がエリア内の「駅構内」を管理する制度になっています。

この「駅構内」ってのがまたよくわからない話でね。
駅には範囲があるんですよ。

一般のお客様から見ればホームがあるところが「駅」ですよね。
しかし管理上は違うんです。

一方の場内信号から反対の場内信号までとか、
場内信号が設置されていない場合には停車場区域票で示した区域とか。

まぁ、その「範囲内」を駅が管理するわけです。
つってもやるのは清掃や除草程度の軽い保全なんですけどね。

ちなみに、その範囲の外はどこが管理するかっていうと「保線区」なんです。
なので同じ草刈りをするにしても、信号一つ隔てたら全然違う人が担当することになるのです。

なんかこう縦割り行政って感じですよね…


まぁそんな話はどうでもよくて。
今回その管理業務の一環で、トラックに乗って除草剤散布へと向かったのです。

日によってこの管理業務の内容というのは違ってきまして。
たとえば草刈りだったり、たとえば清掃だったり、またあるときは自駅の清掃だったり。

んで今回は除草剤の散布だったわけですけども。
トラックの荷台に400Lくらい入るでっかいタンクを乗せて、
そこに水と除草剤1本ぶち込んで、噴霧器でぶち撒くのです。


これがまたなんか面倒だし楽しくないし。
噴霧器のホースを伸ばして撒くんですけど、伸ばすのも手間だし伸ばしたらまた巻くのが手間だし。
草刈り機でバリバリいわせながら草を切り倒していく方が個人的には楽しいです。

さてそれでなんでトラックから転落なんて事態になったかと。

とりあえずホース伸ばしていきますよー、ということで、
自分が荷台に上がって噴霧器の先を渡して、ちょっとくるくるっとしたわけですよ。
そしたら突風で帽子が飛びかけまして。

ああこりゃいかんと軽く立ち上がって片手で押さえたところで、
タイミング悪く、トラックが軽ーく動いちゃってね。

そのまま「あー」ですよ。
間一髪近くの柱にしがみついて、足は荷台に引っかけて、地面への転落は逃れましたけども。


いやぁ、足元があんなちょっと動いただけで人間ってあそこまで体制崩れるんだなぁ、と。
バスなんか乗ってても転ぶことないのに不思議です。


とりあえず右手をちょっと擦り傷手前くらいと、
肩と脇腹がしがみついたときの軽い筋肉痛くらいで済んでよかったです。
衝撃的なタイトルの割には実際全然たいしたことないのです。


でも、こんなことでも病院行くくらいの怪我したら、それは立派に事故速報になっちゃいますからね。
全国に恥が晒されてしまうのです。

こんな重大事故でこんな深刻な結果に!
なんてものの中に、荷台に乗っててトラック動いたはずみで転落、なんて。
冗談じゃない。ホントに冗談じゃない。

無事で何よりです。