グリーン車とそこで騒ぐ”お子様”の思い出

去年の夏。
私は「バースディ切符」を使って四国をあちこちまわっていました。

今回はこの旅行3日目の高知方面へいったときの話。


「バースディ切符」はJR四国、及び土佐くろしお鉄道全線において
グリーン車に乗り放題というステキな切符。

18切符旅行ではまず乗らない特急の、それもグリーン車に乗れる、しかも乗り放題だなんて。
もう私の心は浮かれに浮かれていました。


しかし…

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/s_takayuki6188/20191003/20191003124844.jpg

高知から宿毛へ向かうべく乗り込んだ特急南風のグリーン車の車内。

…どーにもお子様がやかましいのです。
まあ子供なんてうるさいもんではあるんですが、これはちょっと…というほどのうるささ。
元気有り余りすぎです。

元々騒ぐ子供が大嫌いな私。
まあ怒鳴れば何とかなったかもしれません。
しかしまだまだ先は長いですし、終点まで嫌な空気の中で列車に乗りたくありません。

なので、
「まあ子供なんてうるさいもんだし、
 俺も子供の頃はああやって世間様に迷惑かけたかもしれないんだから、
 こんな程度でカリカリするのはよくないよ…」とまあ何とか心を抑え付けていました。

乗客もその親子と私と老夫婦くらいだったんでね。
もう自分が我慢すりゃそれで済むからいいや、と思って…


しかしそのお子様。車内は走り回るわ
途中駅でゴミを捨てに行く際にぶつかってきても一切謝らないわ
物は投げて遊んでるわでもう…

挙句の果てに座席の肘掛と肘掛に足を乗せて立って、通路を塞ぎながら騒ぐ始末。

それを全く母親が注意しようともしない…

もう限界。仏のたかゆきさんでも限界ですよ。
えぇもう堪忍袋の緒が切れましたよ。ブチギレですよそんなもん。

ガツン!と言ってやりましたよ。ええ。

「もういい加減にせーや…」って!

聞こえるか聞こえないか位の声で!w



そしたらまあ、一応聞こえたんでしょう。
途端に慌てて子供に言うんですよ。

怒られるからやめなさい!」って…

…個人的に嫌いな言葉TOP3に入りますこれ。

…俺が怒らなアカンのですか。
散々うるさいのを我慢させられた挙句、あんたのバカ息子の躾まで俺がせなアカンのですか。

それは親の仕事でしょうよ…
怒られるから、じゃ無くて怒りましょうよ…


もうこの言葉でうんざり。

せっかくのグリーン車なのに台無しだよ。
て言うかもう騒ぐ子供はグリーン車なんか乗るんじゃねえよ!20年早いよ!

とまあプリプリしながらトイレに立ったんですが、
通路を通ってトイレまで行く際にふと気が付いたんですよ。


今までいたグリーン車はガラガラなのに、後ろの指定席と自由席は満席なんです。


それを見てある考えが浮かび上がってきました。
…もしかしたら、あの母親は、子供が騒ぐからあえてグリーン車に乗ったのかなぁ、と。

2000系のグリーン車って車両の半分しかないですし、しかも仕切りがあるんですよ。
騒いでもうるさく感じるのはグリーンの客だけなんですよね。しかもガラガラの。
今回の話で言えば私だけですよ。子供がうるさいと感じてたの(老夫婦は既に下車していた)。


指定席や自由席であれば、満員の乗客に不快な思いをさせてしまう。
しかしグリーン車なら子供が騒いでも不快な思いをするのは最小限で済むんですよ。
乗ってる人も少ないから。

だからあえて、お金を多く払って人の迷惑にならないような席を選んだ…

そう考えると、案外いい母親なのかもなぁ…とか思ってみたり。

自分が不快だった、と言う理由だけで
文句を言ったのはちょっと軽率だったのかもしれないなと思いました。
向こうは普通にグリーン料金払ってるわけだし、おトク切符利用の自分の方が我慢すべきだったのかも…と。



…まあ、
トイレから戻ってとても元気に騒いでいるお子様見た瞬間に
そんな考えは木っ端微塵に吹っ飛んだんですけどね。


…やっぱり騒ぐ子供は嫌いです。

…それを止めようともない親はもっと嫌いです。
 せめて形だけでもいいので注意してください。

…2時間半の南風乗車でしたが、静かなのは最後の30分だけでした…