2008年戦力分析 ~セリーグ4位・横浜ベイスターズ~

戦力分析・横浜ベイスターズ


個人的には大本命・横浜ベイスターズ
ファンですから。

第2次大矢政権2年目。
シーズン序盤には疑問のあった采配も、終盤に向けて落ち着いてきたような印象を受ける。
2009年、横浜開港150周年での優勝に向けて、まず今季はCS出場を目指したいところ。

2007年成績
勝敗チーム得点チーム失点チーム本塁打チーム打率チーム防御率
71勝72敗1分569 (4位)623 (4位タイ)124 (4位).265 (3位)4.01 (4位)

チーム成績は一見笑ってしまうほど分相応。
どれもこれもリーグ4位ばかりだ。

あえて抜きん出ているものを取り上げるとしたら三振数だろうか。
チーム三振数は835でリーグ最少である。

しかし四死球数・盗塁失敗・併殺数がリーグワースト2だ。
盗塁数もリーグ最少。

不器用な野球、というかただ打つだけの野球なのだろう。

投手に関しても面白いデータがある。
故意四球、いわゆる敬遠はリーグ最少だが、四球数単独で見るとリーグワーストの数字が残っている。

どう受け止めればいいのやら…


ちなみに無四球試合、要するに1個も四球を出さずに試合を終えた数もワーストだ。
なんとわずかに3試合しかない。


情けないのは守備。
ポジション別に見ると村田・仁志・寺原と3人がリーグトップなのである意味当然の結果だが、
失策数はリーグワーストだ。1塁部門2位・10失策の吉村もいる。

四球で相手にチャンスを与え、エラーでさらにチャンスを広げ、
打者は細かいこと考えずに振り回すだけ。

よくもまぁこんな野球で4位につけられたものだ。
シーズンずっと見てきたつもりだったが改めて数字を見るとクラクラする。

さて来季は。
まず投手では抑えの切り札クルーンが抜けた。
終盤不安定な投球を見せていたとはいえ、とりあえず横浜のリリーフに彼以上の投手はいなかった。
痛手といえば痛手である。

しかしまぁよりにもよって読売に金で釣られた挙句に、
古巣に後ろ足で砂をかけるような発言をかます馬鹿の事はさっさと忘れた方が精神衛生上いい。

新ストッパーは現有戦力の中から見ると加藤だろうか。
木塚は対左で不安が大きく、川村には衰えが見られる。

牛田というのも面白いとは思うが、そもそも1シーズン持つのか未知数だ。
体調不良で1年を棒に振ったのは痛すぎる。

加藤は対左に不安が見られるものの、06年の投球ができれば問題ないように思う。


新戦力からはヒューズが筆頭ということになるのだろうか。
ウッド・ウィリアムスは先発タイプのようだし、
マットホワイトは終盤安定していたとはいえぶっちゃけ実力は疑問だ。

去年のマイナー成績を見る限りではそれなりにやれそうな気もするが…

とりあえず加藤とヒューズのどちらかではないかと思う。
1年やれるなら牛田でもかまわないが… というかやって欲しいのだが。

先発では三浦・寺原が2本柱となる。
残りは土肥・工藤・ウッド・ウィリアムス・高崎・那須野・吉見あたりで争っていくことになるのだろうか。

三浦寺原以外が不安要素が多すぎる気もする。

土肥は1年通じて無事に投げられればこれ以上無い戦力なのだが、
去年や一昨年を見る限りこれでは投手版多村みたいだ。

工藤さんは手術明け。年齢考えると期待する方が無茶な気もする…
結構やってくれるんじゃないかという根拠の無い期待もあるのだが。

ウッド・ウィリアムスの両名に関してはまぁなんともいえない。

高崎は終盤2勝したとはいえ、消化試合だったのでなんともいえない。
2軍では既に無敵なので、いつまでも違うユニフォーム着てる場合じゃないのだが。

ナスはどうするのだろうか。
個人的には先発で見てみたいが、今季も中継ぎで行くのだろうか?

吉見は… 年に一度の超好投(去年で言えば交流戦対ホークス)を年中見せてくれれば沢村賞なのだが。
三橋や小林・桑原らルーキーも頑張ってほしいところだ。


打撃面ではHR王村田を中心に、吉村・ビグビー・金城・佐伯あたりで周囲を固めることになる。
ビグビーがどこまでやれるのかが未知数ではあるが、
まぁダメならダメで去年までに戻ればいいだけの話だ。外人の和製打線にはもう慣れたw

しかし上に行くには走れる人材が必要だと思う。
仁志・石井の1・2番は個人的には好きだが、流石に走るという面では衰えが見える。

しかし今季2桁盗塁しているのはわずか79試合に出場の野中のみ。
レギュラーメンバーはおろか、控えを見渡しても野中くらいしか走れる人間が居ない。

正捕手相川の盗塁阻止率が最下位なだけに、この現状は気に入らない。実に気に入らない。
こちらは走れないのに相手には好き放題走られる。何とかしろ。藤田走れ。

そしてチーム全体での項でも述べたが、四球が少なく盗塁失敗が多く併殺が多い。
もっと考えて野球して欲しいのだが…

まぁしかし下位2球団に比べればそんなにマイナスも大きく無い。
とりあえず一つ順位を上げて、CS出場を目指して欲しいところだ。

外国人次第とはいえ、十分上に行くチャンスはあるように思う。

☆個人的に気になる選手

山口 俊
広島で見た4回までパーフェクト(結局5回3失点だった)が忘れられない。
セットアップなら今すぐ一軍で通用すると思うのだけど…

村田 修一
御存知ハマのホームランアーチスト。
入団直後の打席に入ってバットをビシッ!と立てる動作がすごく好きだった。

割と見に行くたびにHRを見ている気がする。

吉村 裕基
村田の打球がアーチなら、彼の打球は弾丸ライナー
村田のHRはフライが落ちてこない、といった感じだが、
吉村のHRはライナーがそのまま伸びてくる。正直言って怖いw


一昨年のOP戦、初めて見た吉村のプレーはバンザイ3ベースだった。
それもあって外野転向は結構不安w
肩はすごく強いので、打球判断に慣れればいい外野手になるとは思うけど…

三橋 直樹
高い制球力による頭脳的投球が魅力。
出来たらローテで見たい。


とりあえずこんなところでしょうか。
気になる選手の選定はかなり迷いましたw
出来ることなら全員に一言つけたいくらいですしw

今季は頑張ってほしいですねぇ。

とりあえず兎さんと虎さんに弱いのなんとかなんねぇかな。



次回はパリーグ4位・楽天イーグルス