スペイン高速鉄道脱線事故

スペイン脱線事故、運転士を拘束…事情聴取へ

読売新聞 7月26日(金)20時11分配信
 【サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン北西部)=三井美奈】スペインで24日に起きた列車脱線事故は、高速鉄道網の拡大を急ピッチで進めてきた政府に大きな打撃となった。
 事故原因として列車の速度を制御する安全システムの不備を指摘する声も強まっており、同国の輸出の柱だった高速鉄道の信頼性を揺るがしている。
 警察は26日の記者会見で、死者数を80人から78人に修正。米国、メキシコ、アルジェリア各国籍の外国人3人が含まれていたと発表した。
 事故捜査は、「列車がなぜ制限速度を超えるスピードで走行したのか」が焦点となっている。列車は制限速度の約2倍の速度で急カーブに進入、これが脱輪を招いたとみられている。警察は運転士を拘束したと発表、近く事情聴取する。現場付近の住民は「カーブは駅に近く住宅地にあるため、列車は通常、減速走行していた」と証言する。

監視カメラの映像が残っていたこともあって、
かなり衝撃の大きい事故となってしまいました。

スピードオーバーでの脱線事故
どうしてそんなものが起こってしまうのか。
どうしてそんなレベルのものが止められないのか。

不思議ですよね…
尼崎もそうでしたけど。

こんなこと起こるわけがない、と思っていても、
対策が打たれていない以上は起こり得ること、ということなのでしょうけど…




しかしなんだかいろいろ調べてみたら、ずいぶん技術がてんこ盛りな車両だったようで。
広軌標準軌の2ゲージ対応のいわゆるフリーゲージトレイン
そして標準軌の高速新線では最高250km/hでの走行が可能。

高速新線の方が幅が狭いというのがなんだか不思議な感じがしますが、
スペインでは広軌が一般的なんだそうですね。

外国との直通運転を見据えて標準軌軌間を合わせた高速新線なのだそうです。


ゲージの違いがあるとはいえフリーゲージトレインが実用化されて普通に走ってるのが驚きですし、
しかもこの事故車両、なんとディーゼル発電機を搭載して非電化区間でも走れる仕様になっているとか。

ハイブリッドフリーゲージトレインとか、なんだその夢の車両、って感じですね。

まぁ、動力分散方式と集中方式の違いがあるので、
一概にこれが凄いというのもまた違う話ではあるんですが。

運転士が無事というのも驚きですね。
絶対ダメだろうと思っていたので事情聴取へ、とか聞いて「誰を?」と思ってしまいました。

事故の真相の手掛かりが残ったわけですから、
しっかり調べて絶対にこんな事故が起こらないよう対策してほしいですね。